旅立ち
ミナムは石鹸を持ったまま、しばらく固まった。それと同時にあれも固くなっていた。
その様子を見たカーネルとミヌ・・・
鼓動が止まらずしばらく見入っていた。そのとき二人が力が緩んだ・・・
次の瞬間何を思ったかミナムは、起き上がり、あわてて脱衣場のほうへ走り出した。
「あ・・・」
「わ・・・」
「ミナム!!」
ミナムを追いかける二人・・・
一方、脱衣場では、服を脱ぎ終わり、浴槽へ歩き出したソウシが物音に気付いた。
さわがしいなぁ・・・二人して何してんだ?
そう思った瞬間だった。
目の前の浴槽の扉が開き、素っ裸のミナムが目の前に飛び出してきた。
「わ!わ!!」
「!!!」
ミナムは目の前の全裸のソウシを見て固まった。
そして
手に持っていた石鹸を落とした
そこへカーネルとミヌが後ろからミナムにぶつかってきた。
ドンと二人に突き出されたミナム
さっき落とした石鹸でミナムはソウシの方へ滑って行き、
そのままミナムはなすすべもなくソウシとぶつかった。
「わ~!!!」
どん!!!
その場の全員が驚いた。
衝突した瞬間、そのまま宙に浮くミナムとソウシは、ひっくり返り床にたたきつけられた。
どしん!!
気が付く二人・・・
「え?」
「うそ・・・」
「!」
目の前の光景に全員が固まった。
倒れこんだ二人
ソウシはミナムの上にのっかていた。
そして、
偶然にも唇が触れ合っていた。
「 -----! 」
ただ、驚くふたり
「ちょっとぉお!!!」
その様子に声を上げるミヌ・・・
呆然としていた二人は、大慌てで離れた。
「ごめん・・!!」
頭を下げミナムが謝る。
しかし、ソウシはミナムを見てその衝撃のあまり硬直した。
裸だったミナムの股間が目に入ってきたのだ。
ソウシにとっては、初めての経験だった。いきり立つのを見たのは、
しばらく、ただ、それを見ていた。
鼓動が止まらない・・・
慌てて二人を引き離すカーネルとミヌ・・・
しばらくして、我に返ったソウシは叫んだ。
「あ~!!!!」
湯船につかり呆然とするソウシ・・・胸の鼓動は高鳴るばかりだった。
そのたびに顔を洗い振り払おうとするソウシ・・・
しばらくして、やっと落ち着いたソウシ、風呂から上がると廊下で
ミナムたちが待っていた。
ソウシを見て土下座する三人。
「すみませんでした!!」
その光景を見てただため息をするソウシ・・・
ミナムが顔をあげた瞬間、
どきん!!
また、あれを思いだした。
「あ・・・もう・・・頼むから一人にしてくれ・・」
部屋に戻ったソウシ・・・ミナムのあれが頭から離れない・・・
やがて・・少し落ち着いたソウシは、あることを思い出した。
あ・・・キス・・・
そして、ため息をついて、ダメだ、忘れるんだ。
そう自分に言い聞かせた。
その頃ミナムは、落ち込んでいた。
どうしよう・・・ソウシさん怒ってるよな絶対
そう思うと寝れなかった。
カーネルとミヌは、どうしよう・・・ソウシさんにどう謝ろうか
それをずーっと悩んでいた。
翌朝、いつものソウシが立っていた。それを見かけたミナムは、かけつけ。
「昨日は誠に申し訳ない。」
深々と頭を下げ謝った。
「大丈夫ですよ・・・事故ですから・・」
顔を見合わせる二人・・・
「はは・・事故・・ですよね・・」
「ははは・・・」
しばらく、顔を赤くして固まる二人、
「それでは・・」
その光景を見てカーネルとミヌは、ため息をついた。
「大丈夫かしら?」
ミヌは、ちらりとカーネルに目をやりもう一度ため息をついた。
「なにが?」
「ふたり・・・くっつかないわよね・・」
心配そうに二人を見るカーネル
「そんなことないわよ。」
こうして数日が過ぎ、出発の日がきた。