たくらみ・・
部屋に戻ったカーネルとミヌ・・・
二人とも今ミナムが風呂に入っていることを考えながら、身の回りの整理をしていた。
思い切ってお風呂に行って・・・きゃ・・・などど酔いに任せ勝手な妄想をそれぞれ考えていた。
そして、ミヌの方を向いたカーネル
「あれ?ソウシさんは?」
ビクッとするミヌ・・そーとカーネルのほうを振り返り
「ソウシさん・・は・・自分の部屋に行きましたけど・・」
カーネルは挙動不審なミヌをよく見て
「ミヌ!!」
「はい・・・」
そう答えるとミヌの手元から下着がポロリと落ちてきた。
「あ・・・」
落ちた下着を拾うカーネル、そして、それをミヌの目の前に見せた。
「これは?」
「下着・・・です。」
「それくらいわかるわよ」
「ですから・・」
「ひょっとして?」
「ちがいます。ただ・・・単に風呂の準備を・・・」
「ふ~ん・・風呂ねぇ~」
横目でミヌを見るカーネルは、ミヌのほほを指でつついた。
「・・・」
「本当に準備だけ?」
「あ・・」
真っ赤な顔をするミヌ・・・その光景を見て、カーネルは
「お風呂・・・入りに行こうとしたでしょう。」
黙って、コクリとうなずくミヌ・・・
なんて・・・大胆なの・・と思いながらカーネルも準備をしていた。
ミヌがふとカーネルの荷物を見ると、そこには、下着が・・・
「カーネルさん?」
「はい?」
「ひょとして・・」
ミヌが言おうとした瞬間にカーネルはミヌの両手を握り、
「一緒に行きましょう」
ひきつったにこやかな笑顔で話した。
「そうね・・・」
言い返すミヌの顔もひきつっていた。
その頃ミナムは、湯船の中にいた。
結局、今度は海賊退治・・・か・・さてと、と湯船から上がりミナムは頭を洗い始めた。
廊下を歩く二人をソウシが見た。
「カーネル殿、ミヌ殿、どちらへ・・」
「あ・・・お風呂です・・・」
二人の頭の中はミナムのことでいっぱいだった。
「ミナムさんあがったのですか?」
ソウシの言葉を聞いていない二人、適当に頭を下げた。
「それでは・・」
そう言い残し、そそくさと風呂に向かった。
二人の行動に頭をかしげるソウシ・・・
変だな~と感じながら、風呂があいたのなら入ろう・・そう思い自分の部屋に戻った。
脱衣場でそそくさと服を脱ぐ二人・・・
風呂場のドアをそーっと開けるとミナムが一人頭を洗っていた。
二人はドキドキしながら、そのまま湯船につかった。
あれ・・なんか音がしたような・・・とミナムは思ったが・・・とりあえず
頭の石鹸を落とし、体を洗い始めた。
その頃、ソウシは、脱衣場につき服を脱ぎ始めた。
体を洗い始めたミナムを見て二人はそーっとミナムの後ろについた。
そして、ミナムの耳元で二人は囁いた。
「ミナム」
「えっ・・・?」
振り返るミナム・・・そこには全裸のカーネルとミヌが・・・・
「◎×△?◎□×!!」
驚き声が出ないミナムを二人がむぎゅうと抱きしめた・・・
「あ・・・あ・・」