急襲2
一行は、次の宿場を目指し移動していた。
カーネルはいつもと違った。
ミナムが話しかけても、話をしないカーネル
そんな中、ミヌはミナムの腕をつかみ、いつものように話しかける
いつもなら少しやきもちを焼くカーネルだったが、
この日は気にも留めないというより何か考えているようだった。
昨日までの幸せのような時間、一転して今日は地獄・・・
今晩、あの人は、別の女を抱く・・・
しかし・・・
そうしないと、あの人は死んでしまう。
結局そのことを昨日言うことはできなかった。
カーネルの頭の中は、ミナムがミヌを抱くことへの嫌悪と
ミナムが死なないでほしいという葛藤が渦巻いていた。
一方、ミヌは、心ここにあらずだった。
今晩・・・ミナムと・・・どうしよう・・・
そんな時だったあたりから不適な笑い声がしてきた。
「ふっふっふ・・・」
「ミナム殿!!こちらへ」
ソウシの言葉で、すばやく、ミナムを警護布陣を取る黒騎士団
「ふっふっふ・・・今日こそ、ミナムとアクバの首をもらいに来た・・やれ!!」
そこへ黒ずくめの男達が出てきた。
その数、ざっと500人?そのうち上空に約100人
「何とことだ。」
あせるソウシ、いくら黒騎士団でも10倍の数ではどうにもならない
「ミナムとアクバの首を置いていけ!!」
そう迫る黒ずくめの男たちが攻撃を始めてきた。
黒騎士団は必死にミナムを守ろうとするが、相手が多すぎた・・・
黒ずくめの男達は、黒騎士団をすり抜け、ミナムに迫ってきた。
「ミナム覚悟!!」
そう言って、衝波をミナムに打つ込む、男達
慌てて盾で防御するミナム
ズババババ!!ドカ!ドカ!ドカ!
衝波が盾に直撃し爆煙があがった。
「やったか?」
防ぎきれなかったカーネルとミヌがミナムの方を振り返った叫んだ。
「「ミナム!!」」
立ち込めていた爆煙が薄れ、覗き込む男達は驚いた。
そこには無傷のミナムの姿が。
「衝波が効かないぞ!!」
「なんて防御力!!!」
「バ・・化け物!!!!」
気がつくとミナムは目の前にいた。
「えっ?」
どか!!
「ぐぁ~!!」
吹き飛ばされ近くにあるものにたたきつけられる男達
キーン!!! どん!
「なんて奴!!」
その光景を見ていた頭領は、ミナムを見て驚愕していた。
「ミナムは、化け物か!!」
一方、制空権を敵に取られていた黒騎士団、
飛び出したくても倍の兵力にそんな無理はできない。
衝波を上空に撃ち、敵を打ち落とそうとするがなかなかあたらない。
上空へ衝波を撃ちつづける黒騎士団
カーネル・ミヌは、ミナムの防御をしていた。
「もう!!きりがないわ!!」
カーネルは、対魔シールド
ミヌは、衝波を打ち続けていた。
「こいつら~!!ちょこまかと!!」
上空の一団30名ほどが集まり
「ミナムをやるぞ!!」
「おう!!」
編隊を組んで、ミナムたちに襲い掛かった。
「カーネルさん!!」
防ぎきれないミヌが叫ぶ
「え!!」
上空を見上げるカーネル
次の瞬間、ミナムたち3人を上空から一斉射撃が襲い掛かった。
慌てて、対魔シールドを張るカーネルとミヌ
ズババババッバ
シール上で爆煙をあがった。
一部は、シールドを抜け、カーネルやミヌの近くで被弾した、
ドカーン!!
ドカーン!!
「きゃー!!」
「カーネル!!ミヌ!!」
ミナムが叫ぶ、
「だいじょうぶです!!」
ミヌが反応する。
「大丈夫よ!!この~!!」
そして、カーネルは、そう叫んで振り返り上空へ向け構え衝波を撃った。
ピカッ!! パシューーーン!
次の瞬間、戦場にいた全ての者が目を疑った。