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リーマンクエスト  作者: Seabolt
英雄はつらいよ
46/201

旅立ち

「明日には、出発ですぞ。ミナム殿」


相変わらず、武器庫にいるミナム、彼が食事しているのも


お構いなしで、話しかけるソウシ


「わかったから。けど・・」


「けど?」


ミナムの言葉がひかっかるソウシ


「メシぐらい、ゆっくり食わしてくれ。」


そういいながら、メシをかきこむミナム。


その横で、せっせとミナムの世話をするカーネルとミヌ


二人を見てミナムは


「俺のことはいいから、二人とも食べないか。」


「わたしたちは? ねぇ~!!」


顔を見合す二人は、いきなりミナムに抱きついた。


「こうして横にいたいの。」


「ちょっと・・恥ずかしいじゃないか。」


「なぜ?」


その光景にあきれるソウシだが、ミナムを直視できないでいた。


「コホン・・」


「あ・・あ~」


ささっとミナムから離れる二人。


ミナムをチラッと見るソウシ・・・


何故、こいつが? そう考えるとあの忌々しい記憶が・・・


いかん!!


「では、これにて、明日迎えに来ますゆえ。」


「わかった。」


外に出たソウシ・・・


一度、ため息をつき、頭を横に振った。


何なんだ一体?



食事を終えた3人は、ヤマト姫のところにいた。


実は、この日、ヤマト姫から話があると呼び出しを受けていた。


「ミナムよ、前へ」


「はい」


「これを・・」


そこには、決闘で使っていた剣が・・・


「これは・・」


「お前の剣じゃ・・・」


「でも・・これは・・」


ミナムは、その剣がえくすかりばーだとわかり、戸惑った。


「この剣は、もうひとつの”えくすかりばー”じゃ」


「えっ?」


「”えくすかりばー”と同等の能力を持つ剣じゃ」


「しかし・・・このような剣・・」


「ここには”えくすかりばー”がある。だから、大丈夫じゃ」


「ありがとうございます。」


深々と頭を下げるミナム。


「あと・・これじゃ」


そこには、盾とブーメランがあった。


「何かの役に立つであろう。持って行け。」


「はい・・」


「それと・・」


「あの・・」


「みなむ・・しばらくクオンと会えないから、挨拶に行って来い。」


ヤマト姫は、そう言ってミナムを追い出した。




ヤマト姫の前に残ったカーネルとミヌ・・・


「おぬしら・・いつまで・・・遊んでおるのじゃ?」


二人の前に、アップで話しかけるヤマト姫


「斎宮様・・・」


近いってば・・・そう思う二人・・


「早く、契りを結ぶのじゃ」


その言葉を聞いて、真っ赤になる二人!!


「そ・・そん・・」


「いいか。とっととするのじゃぞ。」


何もそんなストレートに・・と思いつつも声が出ない二人


「それと、ちゃんとする時は魔法を忘れんように。 天国に行きたくなければ」


「は・・い・・・」


斎宮を出た二人。


さっきのヤマト姫の言葉にため息が出た。


とぼとぼ歩く二人、同時にため息が出る


「ミヌ・・・どう思う?」


「カーネルさんこそ・・」


また、ため息が出る二人・・・


初体験を・・・


そんな・・・


やがて顔をあげる二人・・


そこには、クオンいるミナムの姿が・・・


「クオン・・・戻ったら乗っけてくれよ・・その背中に・・」


「はい・・」


別れを惜しむにミナムの姿を二人は、見とれていた。


しかし、この日、二人は何もできなかった。



翌日、万歳、万歳と村人に見送らえる中。


はずかしいと思いつつ、ミナムたちとソウシ達黒騎士団は、京へ向かった。


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