動揺
声をするほうを全員が見るとそこには、
背中に羽が・・・頭には、金のリングが・・・・
鼻は高く、目はパッチリとして・・・どことなく馬面・・・
しかも、小太り・・・・
そんな、天狗とも天使とも言えない、間抜けな姿をした奴が彼らの上を飛んでいた。
少なくともミナムには、そう見えた。
しかし、ミナム以外には、そう見えていなかった。
「なぜ・・・アクバが?」
そう言って驚いているヤマト姫・・・
「貴様がミナムか」
アクバは、そう言いつつ、ミナムではなく、ソウシを見た。
一方、ソウシは、ミナムのほうを見て、
「お前の相手だ。」
「えっ?俺?」
そう言ってミナムは、アクバの方を見た。
「行くぞ!!ミナム!!」
するとアクバは、ソウシの方へ、炎の矢を放った。
ソウシは、自分に関係ないと思い、アクバに背を向けていた。
{危ない!!」
そう叫んで、ミナムがソウシの方へ駆け寄る。
「何をする。」
そう言って、剣を抜き、ミナムに切りかかるソウシ
「うわぁぁ!!」
ミナムは、剣先をよけたが、すぐにソウシに飛びつき、頭を抱きかかえ
「何をする!!」
ソウシの言うこをを無視し、そのまま二人で倒れこんだ。
すぐさま
「貴様!!」
きっと睨むを聞かしたソウシだったが、
バーン!!!
ものすごい音と共に、火の矢が地面で炸裂した。
その爆風が、二人を襲った。
「ミナム!!」
「ソウシ様!!!」
そう、皆が叫んだ・・・
爆風の中、ソウシは、ミナムに抱かれ・・・
自分の鼓動が高くなっているのを感じていた。
どきどき・・・どきどき・・・と
「ミナム・・・貴様・・・そんなに鈍い奴だったとは。」
不適な笑みを浮かべるアクバ
黒騎士団が二人の周りを固めた。
「ソウシ様大丈夫ですが?」
その時だった。
ソウシを抱いていた手が優しく離れた。
そして、
「大丈夫ですか?」
そうミナムが声をかけた。
バーン!!
再び、巨大な火柱が立った。
ミナムは、立ち上がった。
これが、ソウシを動揺させた。
ソウシが顔をあげると、そこには、ミナムのあれがあった。
そう・・さっき、ソウシが切りつけた時に、ミナムのズボンとパンツをのゴムを切っていた。
それが、はらりとソウシの前で落ちた。
あれを目の前にして、じっと見つめめる。
ソウシは、驚いたごくりと生唾をのんだ。
そして、そのまま、ソウシは固まってしまった。
その光景を目にしたカーネルとミヌ・・
「あ・・あ・・・」
声がでないカーネルとミヌ
しかし、自分のズボンがパンツごとずりおりていることに気づかないミナム
ようやく・・・
「ミナム~!!! 下!!下!!」
そして、ミナムには
「下!!下!!!」と叫んで暴れる二人が見えた。
何が下なんだ?と思ってまだ目の前に座り込んででいるソウシを見て
「ソウシ殿・・大丈・・・ぶ・・・」
そう言おうとした瞬間、自分の下半身が露出していることに気づいた
「わ~!!」
慌てて、あそこを隠すミナム・・・
その行動にようやくわれに返ったソウシ・・・
「あ~!!!」
そう叫んで、衝波をミナムに放った。
「うっ・・わ~!!!!」
衝波を受けて、飛んでいくミナム・・・
そのまま・・・
ど~ん!!!
その響きと共に、ミナムは武器庫に放り込まれた。
「ミナム!!!」
「ミナムさん!!」
カーネル・ミヌの叫びが響いていた。