行きたくないのに
武器庫に戻った二人・・・
彼女らは、その周囲の光景を見て思わず身を隠した。
それは、50名くらいの黒い鎧を着た者達が武器庫を取り囲んでいたからだった。
そして、
隊長らしき人物が、カモベ村の村長と一緒に武器庫の中に入って行った。
「ミナムさん!!」
飛び出そうとするミヌを
「待って!」
そう言って、ミヌの手をつかむカーネル
「なぜ?」
「黒騎士よ!」
「えっ」
しばらく固まるミヌ・・・・
「しばらく・・・」
一方、ミナムは、目の前には、3番隊隊長隊長、ソウシがいた。
その横には、カモベ村村長・・・
「この村の英雄・・・ミナム殿・・・」
「はぁ・・・」
村長の言葉になんとなく答えるミナム・・・
「この村の英雄!!!ミナム様・・・」
その言葉に怪訝そうな顔をするミナム・・・
「何でしょう?」
「ミカドから!!、謁見の声が・・・」
「えっけんって?」
村長の言葉に戸惑うミナム・・・
「そう・・・ミカドに・・・」
「みかど?」
「そう・・わが村の英雄が・・・」
「ひょっとして?」
自分のことを指さすミナム・・・
「そう・・あなたがです。」
ソウシが二人の会話に入ってきた。
「えっ?俺が・・・」
ただ・・・ただ・・・驚くミナム
「そう・・・」
「ミナム様、すごい栄誉ですぞ」
大喜びする村長、その様子を横目で見るソウシ
「ミナム殿の行動いかんによりますが・・」
ソウシの言葉に固まる村長
「ジョ・・ジョーダンでしょう。ソウシ様・・」
ソウシはその鋭い目で村長を睨んだ。
「ミナム殿に謀反の疑いがあれば・・・即座に対処せよと聞いておる」
その言葉に青ざめる村長
「そ・・それは。・・・」
「この村も含めて・・」
「そんな・・」
ミナムはその言葉に、ソウシを睨んだ。
そして、
「この村はまったく関係がない・・」
「ほう・・」
「それに・・」
「それに?」
「俺が、ミカドに叛旗を翻す理由がない。」
ほっと胸をなでおろす村長・・・
「では・・・」
「行かせていただきます。京へ・・・」