ミナムとミヌ・・・
宴があった翌日のことだった。
目を覚ましたミナム・・・
目の前に広がる光景は、自分の部屋・・・・
やっぱり・・・夢だったか・・・
しかし・・・
自分の横にぬくもりが・・・・
待てよ・・・また・・おれ・・はだか・・・
えっ・・・
横を見ると、ミヌの姿が・・・
図ったようにミヌも目を覚ます・・・
「ミナムさん・・・ここは?」
ミヌは、固まった・・・自分が裸であることに気がついた。
ちょっと・・・なに?
ひょっとして・・・・
目の前にはミナムさんが・・
しかも・・・裸で・・・
「きゃー!!!」
そう叫んで、ミナムから慌てて離れるミヌ・・・・
目の前に素っ裸のミヌをみて
「わ~!!」と驚くミナム
自分が裸であることに気づいたミヌ
慌ててミナムの布団を取った。
その直後・・・ミヌは硬直した・・・・
布団を取ったミナムの股間が・・・
しかも・・・
硬直しているものが・・・
目にはいった。
「きゃー!!!」
「わ~!!!」
叫びあう二人・・・
ミナムは慌てて股間を押さえた。
ミヌは、目を瞑って、布団にくるまった。
う~・・・記憶がない・・・Hしちゃったんだろうか?
ミナムさんに聞くわけにいかないし・・・
最悪・・・こんな初体験なんて・・・
一方、ミナムは、まずい・・・ミヌもしちゃったんだろうか?
記憶がない・・・どうしたらいいんだ・・・俺・・・
そう迷っていると、
ピンポーン
ピンポーン
呼び鈴が鳴り
ドンドンドンドンとドアを叩く音が
「よっちゃん いるんでしょ!!早く出なさいよ!!!」
由美の声がした。
ミナムは慌てて服を着た。
そして、近くにある服を持ってきて
「ミヌ・・これを着ろ」
そういって、慌てて玄関へ向かった。
扉を開けると血相を欠いた由美が立っていた。
「よっちゃん・・どうしよう」
そう言って泣きついてきた。
そこへ、ようやく服を来たミヌが来た。
ミヌの目の前には、ミナムに抱きつく女の人が・・・
その光景にミヌは、ショックを受けた。
一方、ミナムは、
「由美・・どうしたんだ・・」
「みゆが・・・みゆが・・」
「みゆが・・どうしたんだ?」
「目の前から消えたの」
そう言って、由美は泣き崩れた。
しばらくして、落ち着いた由美
「ごめんなさい・・・」
「どういうことだ・・・由美」
「家に戻って、片づけをしてたの
そうすると、みゆがいた部屋が急に光って・・
慌てて見に行ったら。すでにみゆがいなかった。
わたし・・どうしたらいいか・・・」
「それで・・・俺のところに来たのか」
「そう・・」
ふと由美がミナムのほうを見ると横には、見知らぬ女性がいた。
「ところで・・・よっちゃん・・・」
「なんだ?」
「この娘は?どう見てもカーネルさんに見えないけど・・」
由美は、ミナムのほうを半分軽蔑したような目で見た。
「あ・・・この娘・・・ミヌ・・・もう一人の魔導師・・前に説明したろ」
ミナムは、横にいるミヌを指差して説明した。
「そうかしら・・」
そこへ
「あの~」
ミヌがミナムに声をかけた。
「ミヌ・・・この人のことだろう。姉の由美・・・」
「え~!!!」
ミヌは、驚いて声を上げた。
ミヌのことを無視して、ミナムは
「ところで・・・みゆの件は・・」
「だから・・・どこにもいないのよ・・・」
「さっきの話、俺達が、向こうと行ったり来たりする現象と同じだ・」
「えっ?」
ふと顔をあげる由美
「どういう意味?」
「だから・・・俺達が、向こうへ行く時と同じだ。」
「どうやって?」
「こいつの気まぐれだけど・・・」
そういって、ミナムは由美の前にパソコンをだした。
「これが?」
「このパソコンが急に光るんだ・・そして、俺たちは向こうの世界に飛ばされた・・」
「で?何で今、ここにいるの?」
「わからないんだ・・・」
「ということは?」
「俺達もいつ向こうの世界に行くかわからないんだ。ただわかっているのは、こいつがあれば向こうと行き来できるってことだけ。」
そう言って、ため息をついたミナム
その言葉を聞いて、落ち込む由美
「じゃぁ・・みゆは・・・」
「このパソコン以外に、向こうと行き来できる何かがまだあるんだろう・・」
「どういうこと?」
「案外、向こうの世界で会うかも・・・」
「何のんきなことを言ってるの!!!」
由美は、ミナムを怒った。
「しかし・・・」
ミナムが話をしようとした。その時だった。
ぐー!!!
ミヌのおなかがなった。
「あ・・・」
「えっ?」
「みゆの件は、俺が向こうの世界で探すから・・・」
「そうね・・それしか・・ないわね・・」
「ところで・・・俺達、朝から何も食べてないんだ・・・」
「何言ってるのよ・・・さっき、お祝いしたじゃない・・」
そういって呆れる由美・・・
「えっ・・・?」
しかたなく、その辺を探すミナム・・・
「あった・・」
そう言ってカップ麺を2個出してきた。
「これは?」
ふたを開けると、そこにはぐにゃぐにゃしたして固まったものがあった。
それを不思議そうに見るミヌ
そこへ、お湯を注ぐミナム
「ミナムさん・・何しているの?」
「まぁ・・・待って・・・」
ミナムの行動がまったく理解できないミヌ・・・
その間に由美はおにぎりを握ってくれた。
「由美・・ありがとう・・ミヌ、食べれるぞ・・」
そう言ってミナムはミヌへカップめんを渡した。
それを恐る恐る口にするミヌ・・
一口食べると・・・
「ミナムさん・・・おいしいです・・」
そう言って、黙々と食事をするミヌ
「由美・・向こうへ行ったら、みゆのことも聞いてみるから・・」
「わかったわ・・・」
「お互い連絡の仕様がないけど・・・」
「まぁ・・そうなんだけど・・・」
「じゃぁ・・」
「うん・・じゃぁ・・」
そういい残して由美は帰っていった。
ふと横を見るとミヌは、寝ていた。
ミナムはミヌをベットに寝かし、時計を見た
11時をすでに回っていた。
こんなに遅い時間だったのか・・・
そう思い、パソコンを近くに置き、ミナムは、ベットの横の床場に寝た。