カーネルとミヌの会話
ミヌの前にあらわれたカーネル・・・
ミヌを抱きしめて
「ありがとう・・ミヌ・・・」
「あ・・・いや・・・」
「大丈夫?」
「ええ・・・?」
「二人とも行っていいぞ」
ヤマト姫の言葉に・・・二人は部屋を後にした。
カーネルの後を歩く、ミヌ・・・
あの10日間・・・二人きり・・・
ひょっとして?
そう考えていると・・・
何かにぶつかった
「あっ!!!」
「わっ!!!」
カーネルが立ち止まったのだ
「何よぶつかって・・・」
「急にとまらないでよ・・」
「急にって、わたしはここまでなの・・」
カーネルが指差すとそこには、斎宮の境界が・・・
「あっ・・・」
「なにぼーっとしてるのよ・・」
「だって・・・」
「だって?って・・・ミヌも抜け駆けしないでね」
「え?」
その言葉に驚くミヌ
「禊の10日間に抜け駆けしないでよ。」
「カーネルさんこそ・・・10日間も・・」
「えっ?」
「10日間もミナムさんと一緒にいたくせに・・」
「10日も?」
「そう・・・10日も・・」
「何言ってるのよ・・・1日よ1日・・しかも・・」
「しかも・・・」
カネールはしばらく黙り込んだ。そして、あの時のことを思い出した。
やがて、首を振り
「わたしも、わからないのよ!!」
「えっ?」
「この間と同じで気づくと裸で一緒に寝ていたの・・」
「えっ?・・」
驚くミヌに対し、カーネルは、ため息をついた。
「記憶がないの・・・」
「記憶?」
「した記憶が・・・」
「記憶がなくても・・・体とかに・・」
カーネルは首を横に振った
「なにも・・」
その言葉を聞いて、少し顔が微笑むミヌ・・・
そこへミヌの顔を指差すカーネル
「わかってるわね!」
その言葉にニコリと微笑み答えるミヌ
「なにを」
すぐさま反応し、襟首をつかむカーネル
「なにをって・・とぼけないでよ・・」
すーとミヌの体が浮き上がった。
「く・・くるしい・・わかったから・・・」
そう言って、じたばたするミヌ・・・
その言葉を聞いて、ミヌをおろすカーネル
げほげほ・・・としばらく咳き込むミヌを
「あ~苦しかった・・・」
「わかったわね・・」
「わかった、わかった」と言って斎宮の境界をひょいと出た。
「待ちなさい!!」と叫ぶカーネルだが境界から出られない。
「わかってるわね!!」
「わかった!!」
そう言い残しミヌは斎宮を後にした。