報告・・・
両刀使いのミドリを倒した二人
とりあえずヤマト姫の命令で斎宮へ戻った。
そして、ミナムは相変わらず武器庫で待つように言い渡された。
ヤマト姫について行く、ミヌ・・・
斎宮の間に入れられ・・・・
「ようやった・・・」
これがヤマト姫の一言目だった。
「斎宮様・・・」
そう言って頭を下げるミヌ、
「ところで・・」
というヤマト姫の言葉を聞いたミヌが顔を上げると
「うわっ!!」
目の前には・・・ヤマト姫の顔が・・・
「何を驚いておるのじゃ。」
そういって、ヤマト姫はミヌの頭をポカッと叩いた。
「いたた・・・」
気を取り直して・・・
「ところで・・・盗賊の大半を葬った・・・魔法は・・・」
「えっ・・・」
言葉に詰まるミヌ、
「だから・・・お前が使った魔法じゃよ・・・」
「雷撃です。」
「雷撃?
「雷撃じゃと・・・雷撃で100人もの死人がでるのか?」
ヤマト姫は、少し声をあらげ、再びミヌの頭をポカッと叩いた。
「いた~い!!」
「何が痛いじゃ・・・一体、どんな魔法を使ったのじゃ・・」
「それが、ミナムさんが・・・」
そう言って、ミヌが親指と人差し指の間に空間をつくり
「このくらいの・・・紙でできた蝋燭のような物を敵陣へ投げたんです。」
その言葉を聞いて首をかしげるヤマト姫・・・・ミヌは話を続けた。」
「そして、それに向けて雷撃をかけたんです・・・そしたら・・あのようなことが・・」
「このくらいの紙でできた蝋燭のようなもの?それは・・・」
「確か、胴は赤く・・・芯は白かったかな?」
ヤマト姫にはまったく何がなんだかわからなかった。それは一体なんだ?
まだあるとすれば・・・京の方は必ず何か言ってくるはず・・・
「それと、ミナムさんの服・・・・」
「服がどうしたんじゃ・・・」
「両刀使いのミドリの剣が曲がったんです・・・」
「曲がったとは?」
ミヌは左手を挙げ右手で手刀をつくり、
「ミナムさんのここにこう当たって・・・刀がぐにゃりっと」
「えっ?」
しばらく、固まるヤマト姫・・・
「刀が曲がるとな?」
「あの鎧・・・傷も入らないし・・・軽いし・・すごいです。」
本当に?一体何なのだ・・・しばらく考え込むヤマト姫
「斎宮様・・・」
「もう・・・よい・・」
そう言って、後ろを振り向くヤマト姫・・・
そして・・・
「でておいで・・・そこにいるのはわかっている。」
「はい・・・」
そう言ってカーネルが部屋に入ってきた。