グレースへ
「ここは、ミナムの自宅なの!」
ミナムとカーネルの前に座り、まじまじと周りを見るミヌ・・・
そのしぐさにカーネルは
「どうしたの?」
「何か珍しくて。」
そう言って、ミヌは、目の前のボタンを押した。
黒い板が急に輝きだし、映像が映った。
それは、テレビリモコンのボタンだった。
「えっ?えっ? 絵が動いてる~!!!しかも、しゃべって!!!」
驚くミヌを尻目に、さっと画面を消すミナム
「ミナムさんどんな魔法を使ったんですか?」
「魔法じゃないんだけど・・・」
「それより、ミヌはどうやってきたの?」
カーネルは、ミヌのほうを見て聞いた。
ミヌは、パソコンを指差し、
「あれ」
それを見たミナムとカーネル
「「やった!!」」
そう叫んで喜んだ
「ミヌよくやったぞ!!」
二人でミヌを抱きしめた。
「どうしたんです?二人とも」
その時だった・・・パソコンが光りだした。
そして3人は光に包まれた。
ミヌがいなくなった翌日、ヤマト姫が再び武器庫に行った。
「ミヌのやつ・・・一体どこに行ったんじゃ。・・」
そうつぶやきながら、武器庫の扉を開けた。
そして、目に飛び込んで来た風景に驚愕した。
室内には服が散乱し、3人は抱き合うように裸で寝ていた。
扉が開いたことで光が3人を照らした・・・
その光で3人は目を覚ました。
「う~ん。」
目をこすった3人、自分達の格好に気づいた。
「「きゃー!!!」」
「わ~!!!」
3人の悲鳴がこだまする。
そこに、コン!コン!コン!と頭を杖で叩くヤマト姫、
その響きに呼応して、3人の「イテ!!」という声が出た。
「おぬしら!!、」
武器庫に響く、ヤマト姫の声・・・
その声に慌てて服を着る3人・・・
「ミナム!!許可が出たとは言え、どういうつもりじゃ!!!」
ヤマト姫の怒りに対し、3人は、慌てて
「違います!!」
そう答えると
「ええい!!聞く耳持たぬ!!カーネル!!ミヌ!!おぬしら来い!!」
そう言って、二人を斎宮へ連れて行った。
そして、延々とヤマト姫の説教が続いた。
「おぬしら!!」
「斎宮様!!ですから・・・戻ってきたら。裸になっていたんです。」
必死に言い訳をすし続けるカーネルとミヌ・・・その姿にあきれるヤマト姫
「もう・・よい・・」
ため息をついた、そして、
「カーネルは、今から禊に入る。それと・・・ミヌは、わしと来い。」
「「はい・・」」
ヤマト姫の部屋に巫女がやってきた。
「カーネル様・・・こちらへ。」
そう言って、カーネルを禊を行う場所へ連れて行った。