岸壁での出来事
家に着いたミナムとカーネル・・・
ミナムは、カーネルのほうを見て、
「カーネル・・・今日は疲れたろう・・・ゆっくり休みな。」
そう言って、家を出ようとするミナムに
「どこへ行くの?」
カーネルはミナムの手をつかんだ。
「どこって・・・ちょっと買い物・・」
「うそ!! 行くんでしょ・・」
その言葉にカーネルから目をそらすミナム・・・
「目をそらさないで!!」
「けど・・・カーネルを危険な目に合わすわけには・・・」
その言葉にカーネルは、大声を上げた。
「何言っているの!!ミナムとわたしは、一心同体なの。」
ミナムはカーネルの声に驚いた。
「それに、ここでは、ミナムも普通の人なんでしょ。」
「そうだけど・・・カーネルも・・・」
「わたし?魔法が使えるわ。」
カーネルは、軽く魔法を使って見せた。
「カーネル・・・わるい・・・」
「わたしは、あなたの魔導士よ・・・」
カーネルは、ミナムの肩をぽんと叩いた。
そして、二人は、指定された岸壁に向かった。
山泊岸壁で待つ二人、そこへ黒塗りの車が一台やって来た。
車のドアが開く・・・
黒い背広にを着た2人組みが降りてきた。
そして、二人の真ん中に杉山がいた。
「持ってきたんだろうな。」
「ああ・・」
答えるミナム
「じゃあ・・渡してもらおうか。」
「杉山の解放が先だ。」
「おっと、えらい威勢のいいことを言うねぇ~」
そう言って、一人が拳銃を取り出した。
「どうする。」
「じゃあ・・真ん中に俺が置くから。」
「杉山を帰したら拾ってくれ!!」
ミナムの言葉に、
ダーン!!!
大きな音がなった。そして、ミナムの足元でパシーンと石が跳ねた。
「先に、こっちがもらう。・・・」
黒服の男が話を続けようとしたら、もう一人の男が車から降りてきた。
「本物かどうか・・確認させてもらうよ。」
その男は、手にパソコンを持ち、ほかの二人とは違っていった。
「わかった・・」
そう言うしかないミナム・・・
仕方なく、ミナムは彼らとの中間にUSBをおいた。
ミナムが元の位置に戻ったのを見て、USBを拾う黒服の男
そして、パソコンを持っている男に手渡した
「確かに本物っぽいな~」
USBを確認したその男は、そのUSBをパソコンに刺した。
その時だった。そのUSBは稲光をあげ輝きだした。
そして・・・・
ボン!!!という音が響き
パソコンが大破した。
その光の中で、彼らの悲鳴が聞こえる。
一体何が起こったんだ?と腕で光をさえぎり、構える二人・・・
「ぐぁぁああ!!!」という叫び声がしたかと思うと
やがて、その光は消えた・・・
しばらくして、二人が彼らのいた場所を見ると、壊れたパソコンと体の一部がなくなった男二人が倒れていた。
「ミナム・・・友達は?」
「さぁ・・というより、カーネル・・・本当に向こうの世界にいける魔法をかけたのか?」
「一応、テレーポートの魔法はかけたけど・・・」
倒れていた二人が「うっ・・」とうめき声を上げていた。
「カーネル・・逃げろ・・」
二人は、その場から逃げ、ミナムの家に向かった。
杉山は、気がつくと野原に倒れていた。
「おれはだれだ?」と起き上がると・・・
「おお!!!」
「きゃぁ~!!」
そういう声がした・・・杉山が声のする方向を見ると・・・
多くの人が杉山を見ていた。何が起きたかわからない杉山・・・
何故こんなに歓声が起きるのだろう?そう思ったとき。
自分が素っ裸だったのに気づき
「うぁあ~!!!」と股間を押さえた。
しばらくして、衛兵が現れた。
なんか・・・やばそう・・・
そう思う杉山は、そのまま。衛兵に連れて行かれた。