案の定
案の定、グレース軍2千はギオン要塞から降り注ぐ砲弾の前に壊滅的な打撃を受けることとなった。そして、対するギオン軍は、要塞から出撃することはなかった。それは、2030高地をミナム達がおさえているからだった。よって、彼らは、2030高地の早期攻略が現状の打開策となった。
ミナム達は、連日、2030高地から砲撃を、海上からは、艦隊からの艦砲射撃を断続的続けていた。しかし、こうした状態にもかかわらず、ミナム達は、ギオン要塞への突撃に慎重であった。
「何故突撃しない?」
若き士官がミナムに食い下がった。
「今、突撃しても、兵力に損失を与えるだけだ。」
「何故です?この砲撃で・・・」
「君!!今、ギオンは2030高地を押さえられている状態で身動きが取れない。かといって、我々2千の兵で、1万もの大軍とどうやって戦うのだ?この間の戦いの二の舞になるだけだ。」
「しかし」
「それに、この兵力を出してしまうと2030高地の防衛が手薄になる。ここを失えばグレース軍に勝ち目はなくなる。」
「ではどうすれば?」
「援軍を待つのだ。京から兵1万が出陣したと聞くではないか。」
「そうですが。」
こうして、ギオン軍とグレース軍のにらみ合いが続いた。