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リーマンクエスト  作者: Seabolt
悪夢編
180/201

戦死


上空に浮いている黒髪の女を見て、全員は、驚いた・・・


「い・・何時の間に」


「なんてスピードだ!!」


「私たちの攻撃をよけるとは・・・」


驚きの声を上げるソウシとベッツィーは身構えた。しかし、動くことも出来なかった。そうその黒髪の女は、ミナム達のすぐ上にいたのだった。・・・そんな中、黒髪の女を見て、別な意味で驚いている二人の姿があった。それはミナムとミヌだった・・・カ・・・カーネルなのか?それとも・・・・戸惑いを隠せないミナム、そして、同様にミヌも、黒髪の女がカーネルに非常に似ていることに驚いていた・・・そして、思わずこう呟いた。


「カ・・・カーネルさん・・」


ミヌの言葉を聞いても眉一つ動かさない黒髪の女・・・ミヌの言葉を聞いたミナムも彼女の方へ歩みを進め叫んだ・・


「カ・・カーネルなのか?」


すると彼女は、右手をすっと上げ人差し指でミナムを指差した。その光景を見て呆然と立つ、ミナムに彼女の人差し指から閃光が放たれた。


「危ない!!!」


そう叫んだミヌは、ミナムを突き飛ばした・・・しかし、ミヌの胸をその閃光は貫通した。


「ミヌ!!!」


「ミ・・ミ・・ナ・ム・・さ・・・ん」


ミナムの腕の中に崩れ落ちるミヌ・・ミナムはただ彼女をそっと抱えた・・見る見る顔から血の気が引いて行くミヌ


「ミヌ・・・死ぬな!!」


「ミ・・ミナム・・さん」


「ミヌ・・・大丈夫だ・・・すぐに直るからな・・な・・」


ミナムの声にミヌは目を閉じ軽く首を横に振った。


「もう・・・無理よ・・・」


「ミヌ・・・そんなこと言うな・・・」


「ミナムさん・・・・」


「ミヌ!!」


「最後に・・・お願い・・・」


「あ・・・ああ・・なんだ・・」


「キスして・・・」


「えっ・・・」


「キスして・・・」


「あ・・・ああ・・」


ミナムはミヌにそっとキスをした。しばらく、見つめあう二人・・・


「ミナムさん・・・ありが・と・・う・・・・・」


ミヌの手が力なく落ちた。


「ミヌ!!!」


しかし、黒髪の女はミナム達の様子に目もくれず人差し指を刺した。そして、再び指先から閃光が放たれた。


「危ない!!」


ソウシがそう叫んだ瞬間、その閃光はミナム達を襲った。



ギン!!



その閃光をミナムは剣で弾き飛ばした。そして、胸の中でそっと息を引き取ったミヌを見て、俯き目を瞑り唇をぐっとかみ締めた・・・そこらからは、一筋の血が流れ出ていた。そして、ミヌを抱きかかえたまま、上空の黒髪の女を睨んで叫んだ。


「なぜだ!!    カーネル!!  なぜだ~!!」


そんなミナムの様子を見ても、不敵な笑みを浮かべる黒髪の女・・・ミナムがぐっと睨み・・・そして、ミヌを地上にそっと置いた。そこに近づいてきたソウシ、ベッツィーに


「頼む・・」


こう呟いて・・・・振り向いた瞬間、その女めがけて飛んだ。


「なぜだ~!!!」


そう叫んで飛んでくるミナムを、黒髪の女は、軽く避けミナムに閃光を放った。


「ぐっ!」


ギン!!


ミナムはその閃光を再び剣で弾き飛ばし、黒髪の女へ向かって飛んだ。それを見た黒髪の女は、まばゆい閃光を放った。おもわず目を閉じるミナム・・・するとその場から黒髪の女の姿はなかった。こうして総崩れとなったギオン軍は、退却をして行った。


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