ワカタケルとの戦い
こ・・こいつがワカタケルか・・・殴られた頬を抑えながら立ち上がったミナム・・・
「くっ・・・貴様こそ!!」
そう叫んでミナムは剣を振りかざした。
ギン!!
両者の剣が交わり響き渡る金属音!!次の瞬間、地面がボコリと一段凹み、衝撃波を放った。
ミナム達の周囲にいたものは、衝撃波によって破壊された。
な・・なんと言うパワーだ!!
引け!!引け!!
剣を交わすごとに繰り出される衝撃波に周囲にいた者達は、逃げ惑った。
「このままでは、やれれるぞ!!」
ミナムとワカタケルの剣が空を切った瞬間、竜巻が発生した・・・逃げ遅れた兵士たちは、それに巻き込まれ吹き飛ばされて行った。
「なんてことだ・・・」
唖然とするベッツィーとソウシ・・・そこへ、くぉんがミヌを背中に乗せてやって来た。
「早く下がって・・・」
「そうだな・・・」
そんな二人の姿を見てクスリと笑う人物がいた。黒髪の女・・・そう・・・ミザキだった・・・互角に戦っている二人を見て、右手の人差し指を刺した。
次の瞬間、その指先から一つの閃光が放たれた・・その閃光は、ミナムの左肩を打ちぬいた・・・
「ぐ!!」
左肩を押さえ倒れ込むミナム
「ミナム殿!!」
その一瞬の出来事にソウシ・ベッツィーそして、黒騎士団は凍りついた。
「た・・・対魔シールドが効かない・・」
「どういうことだ・・・」
左肩を抑えたミナムはその痛みにもがいていた・・・
「ぐぁあああ!!!」
「ミナム・・・これで最後だ・・・」
そう言ってワカタケルは刀を振り落とした。