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リーマンクエスト  作者: Seabolt
悪夢編
176/201

反抗

とりあえず、陣地まで戻った。ミナム達、その表情は、暗かった。手勢が2千しかいない。しかも、本隊は壊滅状態だった。辺りを見回すとけが人も多数出ていた。実際に戦えるのは、ミナムの兵2千と本隊が約2千くらい・・・しかも、弾薬もほとんどない・・・しかも、こうしている間にも、ギオン軍は陣を立て直しつつあった。

そんな報告がミナム達の耳に入って来た。


「ミナム殿・・・どうする?」


そう聞いてきたのは、ベッツィーだった。


「どうするって・・・」


ミナムが悩んでいると


「撤退はまず無理だ。」


ソウシが口を挟んできた。


「そうだな・・・今撤退となると、負傷兵が足手まといだし・・・しかも、敵は大反抗に出る可能性もある。」


「う~む・・・ところで・・ギオンにはあのオスギ見たいなのはもういないんだよな・・」


ミナムの不思議な一言に驚いた。そして、戸惑いながらもソウシがこう答えた。


「ええ・・・まぁ・・しいて言えば」


「言えば?」


「ワカタケルがどうもオスギと同じ能力を持っているとか・・・」


「ワカタケル・・か・・奴だけなんだな?」


「多分・・」


「多分・・か・・と言うことは、力で勝負するのはワカタケルだけとすると、こちらは俺とクオンがいる。そして、トリニティと黒騎士団に対しては、ソウシ殿と3番隊がいる。しかも、まだ、ベッツィー殿とミヌもいる・・・全体の戦力ではこちらが負けているが、核となる戦力ではこちらが上手と考えてもかまわないよな・・・」


「そうだな・・」


ミナムは、机上の敵陣の配置を指差した。


「今回は、各個撃破だ!!それぞれが攻撃対象を絞り、適宜、その対象と相対する。敵は鶴翼の陣を布いている。しかし、これは、正面からの攻撃に対しては強いが、片方だけを一気に崩せば、総崩れになる。」


「しかし、そんなのは、理論上であって、あの砲火の中をどうくぐって行くのだ?しかも、今度は飛んではいけないぞ。」


「クオンがいる」


「クオン?」


「今回の戦いは、スピードが命だ。クオンと共に、今回、被害が少ない左翼を一気に攻める」


「なぜ?右翼からの応援回り込まれたら・・・」


「右翼はまだ、完全に立ち直っていない・・・だから、応援が来てもしれている」


「そうか・・」


「では、一時間後に出陣する。その間に、負傷兵は、ユウ峠まで、退却させろ・・・これは、頼む」


「判った・・・」


こうして、ミナム達の反抗作戦は、始まった。



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