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リーマンクエスト  作者: Seabolt
新たな旅立ち
165/201

二人の朝?

家に着いた二人・・・由美と分かれてからずっと横を歩いているミヌのことを考えていた。カーネルがいなくなって半年・・・そんなミナムをずっと支え続けたミヌ・・・その心からの叫びを聞いて、すまない・・・そう心で呟き、玄関に入ってすぐのところで立ちつくしていた。その様子に気付いたミヌが振り返った。


「どうしたんです?みなむさん」


「あ・・いや・・」


その声にようやく反応したミナム・・・そして、じっとミヌを見つめた・・・ミナムの様子に気付いたミヌは少し首をかしてミナムに近づいた。


「大丈夫ですか?  本当に・・・」


ポツリとミナムの声がした。


「ごめん・・・」


「えっ・・」


「ごめんな・・・ミヌ・・」


「な・・なぜ・・・そんなことを言うの?」


「お・・・おれ・・ミヌに甘えていた・・・」


その時、ミヌはミナムの顔に両手を沿えキスをした。唇が離れた瞬間、ミヌはミナムに抱きついた。


「ミナムさん・・・・ミヌは、幸せです・・・」


「えっ?」


「こんだけミナムさんに愛されているんですもの・・」


ミヌは、すっとミナムから離れじっと顔を見つめた・・・・そしてくすっと笑い・・・再びキスをした・・・


「ミヌ・・・」


「このまま連れて行って・・」


翌朝、目を覚ましたミナム・・。昨日のことを思い出した。媚薬もなく・・切羽詰ったわけでもなく・・一人の女として、ミヌと一晩を過ごした。そして、自分の右にはミヌの寝顔があった。しばらく、ミヌの寝顔をじっと見つめるミナム・・・左手を動かそうとしたら何かが乗っている?ん?ミヌは、ここにいるよな?よく考えると自分お左側にも誰かがいる気配が・・・・まさか?と振り返るとそこには、ソウシがいた・・・しかも・・・・はだかで・・・しばらく・・思考が止まったミナム・・・頼むから・・・おきないでくれとミナムが祈るが・・やがて目をこすり、ミナムの方を見たソウシ・・・しばらく・・・呆然とミナムのほうを見ていた・・・


「きゃああ!!!」


その声に、驚きミヌもおきた。


「ど・・どうして?ソウシさんが?」


「わぁあああ!!」


そう叫んでソウシは、ミナムとミヌをベットから蹴落とし、一人布団で自分を隠した。


その時だった。ミナムの拳骨が落ちた。


「よっちゃん!!!どういうこと!!」


ミナムの忘れ物を届けに来た由美が悲鳴を聞いて駆けつけたのだった。


「この日とは誰?3人目の奥さんなの?」


「由美~違うんだ・・・」


「じゃあ・・誰なの?なぜ、裸なの?」


「だから、前にも説明したように、異世界へ行くと服がなくなるんだよ」


「そうかしら?」


由美は腕を組んで不審そうな顔をしていた。


「ま・・いいわ・・・」


そんな時だった。ミヌがノートパソコンを持って叫んだ・・


「ミナムさん・・・これ・・・」


「これで帰れるぞ・・」


「よかったです・・・」


二人がノートパソコンを持って、わいわいと話していると由美が


「パソコンがどうかしたの」


「これが向こうの世界との橋渡しをしているんだよ・・・」


「ふ~ん・・・まいいわ・・・今から行くわよ・・・」


「どこへ・・・」


「ミヌちゃんの新婦姿を撮りに・・・」

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