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リーマンクエスト  作者: Seabolt
ギオン討伐
155/201

・・・な事件   5

ミナムは、俯いたまま入り口に立っているソウシを見て、どうしたんだろう?そう思っていた。すると急に胸の鼓動が高鳴ってきて、どうなってるんだ?俺?これって、この前もあったぞ・・・・まずい・・・・そう思っいたがミナムは徐々に理性をコントロールできなくなっていった。気付くと立ち上がりソウシに向って歩みだした。ソウシの視線とあった瞬間、ミナムは完全に理性を失った。目の前でいったん目を閉じ、ふーと息を吐いて、何か言おうとしていたソウシにミナムは、唇を重ねた。



唇を奪われたソウシ――――いつもと違いミナムから・・・しかもディープなやつを――――慌ててドンと胸を押してミナムを突き放した。


「ミナム殿・・なにを・・・」


目の前のミナムは何も言わずじっと見つめていた。その視線にとまどっているソウシにミナムの両手が伸びてきて頬を包み再び唇を奪った。やがて、その手は体を抱きしめソウシは身動きが出来なくなった。


「や・・・」


何とか唇が開放されたそう思ったら、ソウシはベットに押し倒された。目を開けると自分の上にはミナムがしかも、じっと見つめていた・・・・


「あ・・・やめ・・・」


「俺じゃ・・・いやか?」


その言葉を聞いたソウシは、首を横に振ることが出来ない。そして、ミナムの愛撫に戸惑うソウシ―――――抵抗していたが徐々に服は脱がされ、気が付くと裸をさらけだしていた。頭がぼうっとしているソウシ――――目を開けるとそこにはミナムが


「きれいだよ・・ソウシ殿・・・」


その言葉に少し視線をずらしたソウシにミナムは再び濃厚なキスをしてきた。やがて唇がそっと離れて目を開けるとミナムが再びじっと見つめていた。そして、ソウシを一度抱きしめ耳元でそっと呟いた。


「いくよ・・」


その言葉に目をあけるとミナムが真剣な表情で見つめていた。ソウシも・・・それだけは・・・・・・・と思った。しかし、抵抗が出来ない




あ・・だめ・・・そう思った時だった。


「ミナムさん何やってるんですか?」


ミヌの声がした。その声にぴくっと動きが止まったミナム。はっと我に返ったソウシはミナムを突き飛ばしシーツで身をくるみ、その場から逃げ出し、部屋を飛び出した。



一方、部屋に残ったミヌ――――ミナムのほうを見て


「ミナムさん・・・・何を・・・・んん?」


ミナムは急にミヌの唇を奪った。


「ミナムさん・・・やだ・・・やめてください!!!」


何とか唇を離したミヌはミナムをたたきながら、抵抗したがベットに押し倒された。


「ちょっと・・・本当にどうしたん―――んん?」


再び唇を奪われたミヌ・・・・・いつも違うミナムに・・・・驚いた。



ミヌが目を覚ますとすてに日は高くなっていた。横を見るとミナムの眠っている姿がそこにあった。その顔を見ながら昨日のことを思い出すミヌ・・・まだ眠い。最初ソウシさんとと思うと少し腹がたつ。しかし、寝顔を見ているとなんだか充実した気がしてきた。確かに契約の時の初体験以来のえっちがまさかこんなハードでそんなことを思い出し・・・顔を赤くした自分がそこにいた。


「うーん」


そう背伸びするミヌ――――ん?そこには呆然とするミナムの姿があった。あれ?どうしたんだろう?ミナムの様子が変わっていた。ミナムの頬をツンとつついた。ミナムが目をぱちくりとして、ミヌの方を見て、再び天井を見つめた。そのことを不振に思ったミヌは


「どうしたの」


そう言ってミナムに抱きついた。


一方、ようやく我に返ったミナムは、昨日のことを思い出していた。そして、抱きついてきて上に乗っているミヌの顔が目の前にあった。昨日――――俺どうしたんだろう?もう一度自分の上を見るとミヌが甘えてきた。


「ミヌ・・」


「ミナムさん?」


そうだあの薬飲んでから――――――ひょっとしてあの薬?前にフトーに飲まされたのと同じでは?ミナムはミヌの目をじっと見た。


「あの薬は?」


「薬って?」


「昨日、置いていたやつだよ。」


俺の質問に首をかしげるミヌ


「飲んでくださいって、机においていたやつ。」


「あ~あれね・・・ヒョウドウさんがミナムさん用にって医師に調合してもらったって渡してくれたの」


「そうか・・・」


「どうかしたんですか?」


「あの薬のせいじゃ・・」


違うのかあの薬のせいじゃないのか?俺一体どうしたら?そう悩むミナム


「何言ってんですか?」


「ごめん・・」


謝るミナムにミヌはにこやかに答えた


「なに謝ってんですか。ミナムさん。私は幸せですよ。」


「えっ?」


「だって、ミナムさんずーっとカーネルさんしか見てなかったし、それに」


「それに?」


「最近、ソウシさんにやけに優しい目をしてみたりキスしたりして・・・すごく悔しかったんだから。」


「いやそ・・それは・・・ごめん」


「じゃぁ・・・キスしてくれたら許してあげる。」


ミヌが目を閉じて、ミナムの顔に近づいてきた。そして、そっと二人の唇がかなったその時だった。


「あっ!!」


大声を上げ起き上がるミナムと同時にミヌも驚いて起き上がった。


「いきなり大きな声を揚げて、びっくりするじゃないですか?」


「ソウシ殿に謝らないと」


ミヌは昨日のことを思い出し、思わずムッとした。


「ミナムさん?誰でもよかったの?」


「ごめんミヌ・・」


「どういうことなの?」


「実は、昨日食事してから急に性欲がおさえられなくて・・・」


「そ・・そんな・・」


ガクッとうな垂れるミヌを見たミナムは、そっとミヌを抱きしめた。


「ミヌ・・ごめん」


ミナムの腕の中から顔をあげたミヌを見ると目には涙を浮かべていた。


「ミナムさん・・・」


その言葉を消すようにミナムの唇が重なった。


「今だけは、私を見て・・」


ミナムはじっとミヌを見つめ頷いて抱きしめた。


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