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リーマンクエスト  作者: Seabolt
ギオン討伐
149/201

決戦・・・間近・・

目の前に映る人々の無残な死体・・・俺じゃない・・・そう叫ぶと・・・・バケモノ・・・貴様に・・・俺の息子を返せ!!!人殺し!!!そう人々の叫び声がこだまし、目の前の黒い人影が揺らぎ俺を攻めてる・・ち・・違う・・・俺じゃない・・・・俺じゃないんだ!!!とフト自分と手を見ると人の首が・・うぁぁああああ!!!! 目を開けるといつも様に動かないからだがあった。そして、横にはポムが・・・


「オスギ様・・大丈夫ですか・・だいぶうなされていましたが・・・」


「ああ・・・」


ポムがオスギの汗を拭いていた時


「杉山!!!」


ミナムの声が耳の奥からよみがえってきた。


「す・・・ぎ・・や・・ま・・」


そう唱えた瞬間、自分の目の前にあの地獄絵図がよみがえってきた。


「うぁぁああああ!!!!ああああ!!!あああ!!!」


そう叫んで頭を抱えるオスギ・・・慌ててポムはオスギに魔法を掛け気を失わせた。


「オスギ殿は戦えるか?」


そう言って部屋に入ってきたのは、コウリクだった。


「もう少しで大丈夫かと・・・」


「オスギ殿では、ミナムに勝てぬか?」


「いえ、互角の勝負をしていましたので、」


「そうか・・・この城も本丸のみになった。ここが正念場だ」


「コウリク様・・・私達が殿になります故、なにとぞ撤退を。」


「何を言うわたしも戦うぞ」


「コウリク殿は撤退を進めてください。私殿も支援いたしますゆえ」


トリニティのその会話に入ってきた。


「今ここで、5千もの兵を失うのは、今後の戦いを考えるといささか厳しいかと・・」


「何故じゃ?」


「海路から海軍も迫ってきてるとの情報もあります。今は、ギオンへ戻り軍の建て直しが先決かと。」


「そうか・・・おぬしらは・・・」


「脱出を確認すれば、自力で何とかいたします。」


「わかった。かたじけない。トリニティ殿、ポム殿後は頼みましたぞ」



その頃、京ではミナム謀反の疑いあり・・・そう京でささやかれるようになったのは、ミナムが京を出発してから9ヶ月が過ぎた頃だった。。これを言い出したのは、ミカドであった。


「ミナムはハン城から出陣せぬのは、一体どういうことじゃ・・・」


ミカドの言葉に、呆れるフトーとマヤザキ・・・・自ら坂上大将に援軍を出すなと命じておきながら、

城をまともに守れない戦力で何故進軍が可能か?とここまで言いたいが言葉にするのが難しい。それを言おうものなら、己の首が飛ぶ。現に一人の中将クラスがいきがってミカドに進言したら、即刻、打首にされていた。一体どうしたものか?そう悩んでいる二人にミカドは、さらに呆れさす言葉を言った。


「3日以内に出陣せねば。謀反の疑いだとミナムに伝えよ。」


ミナムが謀反人になれば、あのカーネルもわしのもの・・・そう喜ぶミカドの元にある知らせが舞い込んできた。カーネルが出産間近・・・・この知らせにぶちきれたミカド・・・よくもわしをバカにしおって、


「ミナムは、謀反人じゃ!!カーネルを捕らえろ。そして、カモベ村も殲滅せよ!!」


このミカドの無茶な命令が出たのは、ミナムが出陣してからわずか2日後、ミナム達がカイン城で死闘を繰り広げていた時のことであった。そして、この知らせをミナムが聞いたのは、カイン城の攻防が終った後の事だった。




一方、クスーキ隊と合流したミナム達はカイン城本丸へ進軍にむけ、しばし休憩を取っていた。


「けが人に把握手当てを!!」


そういう掛け声があちこちで聞こえてきた。


そんな中、ミナムはぼうっと座っていた。あいつは・・・確かに杉山だよな?・・・しかし、俺の声に反応しなかったし・・・それとも・・違うのか?もし、杉山だったら――――そう思っているとミヌが横に座ってきた。


「ミナムさん、何考えてるんですか?」


「あ・・いや・・」


ミヌは、ぬっと顔をミナムに寄せて胸に人差し指を突き刺した。


「ひょっとして・・・カーネルさんのこと?」


「いや・・・」


その言葉に、目がマジになったミヌ


「ま・・・まさか・・・ソウシさんのこと?」


「ミヌ!!!ちかう!!そうじゃなくて」


「じゃぁ・・・なんなの?」


「さっき戦ったオスギとか言う奴のことなんだけど」


「ひょっとして?あのオスギと・・・」


ミヌは両手で口を塞ぎ、目を大きく開け、固まっていた。


「ちがう!!!妙な想像をするな!!オスギが昔の友達に似ていたから・・・気になったんだ。」


「やっぱり・・・」


「そっちじゃなくて、普通の友達だ!!!」


「でも・・・そんなこと考えてたらいくつ命があっても足りませんよ。」


そうか・・・やはり・・違うんだと思っていると後ろから・・・


「ミヌ殿の言うとおりだ・・・ミナム殿」


ソウシの声にビクッとする二人、振り返るとそこにはソウシが立っていた。あちゃーと顔を合わすミナムとミヌ


「ソウシ殿・・・おられたのですか・・・」


「ええ・・・」


「い・・・いつから・・」


「何を考えているのですか?あたりから・・・」


そう静かに話すソウシの目はマジで怒っているかのようだった。その冷めた視線はこわするぞ・・・ソウシ殿・・・


「あ・・・・」


「多分、本丸の決戦にもオスギは多分出てくるでしょう・・・ミナム殿、私情は禁物ですぞ・・・」


「はい・・・」


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