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リーマンクエスト  作者: Seabolt
ギオン討伐
148/201

オスギの正体

ミナムの剣先によって、オスギの仮面は真っ二つに切り裂かれ、落ちた仮面の音と共にオスギの顔がミナム達の前に現れた。そして、その顔を見たミナムは驚いた。


「す・・・杉山?」


「フッゥーーー!!」


そう叫んで再びミナム襲い掛かるオスギの攻撃をかわしながら声を掛けた。


「杉山?俺だよ・・・山本だよ!!」


「フッゥウウウウーーー!!」


ミナムの声を聞いてもさらに攻撃してくるオスギをとっさによけミナム思わず出した拳がみぞおちに入った。そして、吹き飛ばされ、城壁に叩きつけられた。


「うっ~!!!」


頭をふってようやく立ち上がるオスギに声が聞こえた。


「杉山!!!」


ミナムの声に・・・・急変した。


「うぁあああああ!!!」


頭を抱え錯乱するオスギ・・・目の前の光景が全て自分の仕業であることを認識して耐えれなくなった。お・・・俺は・・・人殺し・・・だったんだ。あの悪夢は・・・俺の仕業?ああああああ!!!


錯乱して泣き叫ぶオスギに・・・


「杉山!!」


ミナムが駆け寄った。その言葉を懐かしく思うオスギ・・・はミナムの方を見た。あ・・あれは?そう思った瞬間だった。頭が割れるよな痛みに頭を抱えうずくまるオスギ


「フーーーーッ!!!!」


その光景を見ていたミヌがある魔導士を見つけた。そいつは、オスギに向け何か呪文を唱えていた。即座に、衝波を放つミヌ


「くっ」


慌ててよけた魔導士。


「久しぶりね・・・ミヌ」


「あなたは・・・・ポム?」


「そうよ、あなたに首席を奪われたポムよ!!」


ポムは過去のことを思い出した。小さいときから神童と呼ばれ、魔導士試験は確実に首席を取るとまで言われミカドにまで賞賛されていたポムが、いざ試験で次席となったとたん世間の風がきつくなった。そして、官吏にも登用されず浪人することになった。


「あなたのせいで、私がこうなったのよ。次はあなたの首をいただくわ」


そう言って、大量の衝波を無差別に撃ちまくり、そこいら中に爆煙が上がり、視界がさえぎられた。やがて立ち込めた煙が切れるとそこには、オスギとポムの姿がなかった。それって、逆恨みじゃないの?そう思うミヌだったが、すでに二人を取り逃がした後だった。


「ミヌ大丈夫か?」


「ええ・・」


ミナムが振り返ると、そこにはクオンが倒れていた、


「クオン大丈夫か・・・」


「まぁ・・・なんとか・・」


「そうか・・」



一方、ソウシたちと対峙していたトリニィたちにオスギが退却したと聞いて、


「何!!オスギが・・・」


その瞬間に、ソウシの剣先がトリニティの左手の甲をかすめた。ふと辺りを見るとミナムが近づいてきていた。


「くそ!!!引くぞ!!!」


「ソウシ殿」


ミナム達が来た時には戦闘は終っていた。


「逃がした・・・こちらもかなりやられた・・・ミナム殿は」


「こちらも同じだ・・」


「後は本丸か・・」


「そうだな・・・」


辺りを見回すミナム―――――ミナム達の部隊は、ミナム・ミヌ・ソウシ・クオンと黒騎士団29名そして、60名の兵士総勢約90名ほどだったが、その兵士の約半分はやられ、そして、黒騎士団にも数名の死者が出ていた。兵力は半分以下か・・・そう思ってミナムはクオンを見るとその視線に気付いたクオン・・・


「俺は、まだ戦えるぞ!!」


「そうか・・・」


「これから本丸へ向かうが・・・」


「ミナム殿はおられるか?」


ソウシの言葉をさえぎって一人の武将が入ってきた。声がするほうを見たソウシは驚き第一声をあげた。


「クスーキ殿!」


「我々、クスーキ隊もミナム殿に加勢いたす。」


クスーキはにやりと笑い、ミナム達の中に入ってきた。


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