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リーマンクエスト  作者: Seabolt
ギオン討伐
137/201

ハン城にて

ミナムあらわる!!この衝撃の報告は、京にまで轟いた。その報告を聞いたミカドは大極殿でマヤザキとフトーの前でぶちきれていた。


「なんで、生きてるのじゃ!!死んだのではなかったのか?くそっ!!!」


そう言って、近くのものに当り散らすミカド、思わず近くの椅子を蹴って、その場にうずくまっていた


「あう・・・っつ・・」


その光景を見て、笑うに笑えないマヤザキとフトーは次の言葉に呆れた。


「あのカーネルも手にはいらんではないか。」


この程度の男かやつは・・・・マヤザキがそう思っているとミカドが振り返り


「そうじゃ、報告書を書いた山口を処刑せよ。余を混乱させた罪じゃ」


このような捨て台詞を吐いて、ミカドは大極殿を後にした。しかし、実際には、山口は処刑されず戦場にある死体の者の首を差出し、山口と言う人物は死んだことになった。


一方、ハン城に入ったミナム達、城内の様子を見て驚いた。そこには、黒騎士団30名と約300名の兵士しかいなかった。ソウシを見つけたヒョウドウが駆け寄ってきた。


「ソウシ様!!」


「ヒョウドウか・・・大丈夫か・・」


「ええ・・まぁ・・この有様です。」


そう言って、俯くヒョウドウの肩をポンと叩くソウシ


「ヒョウドウ・・・よくやった。」


その言葉に、ソウシをキッと睨むヒョウドウ


「どこがですか?ハン城は囲まれ。ユウ城は消滅して、これからどうしろと・・・」


確かのヒョウドウの言うとおりだった。ハン城の包囲網は、ミナム達が突破した一部を除いて未だに健在、特に、ユウ峠までの街道も既に敵に落ちている。この状態で篭城して、今まで何とか保っていたのもユウ城が健在だったからだった。それがない今。どうやって戦えと言うのだ?そんな会話が黒騎士団からもあがっていた。


「どうする?」


「まず、退路の確保が先決でしょう。」


そうやって、なんのためらいもなく言い放つミナムにヒョウドウは、叫んだ。


「一体どうやって?ここの兵を少しでも動かすとこの城自体が危なくなる。」


「俺達で、やってやるさ。」


そう言って、自分を指差したミナムは、ミヌ、ソウシ、そして、クオンと目を合わせた。


「そ・・・ソウシ様・・・そんな無茶な!!」


「1個師団くらいだったら俺達4人で何とかなる。」


「ソ・・ソウシ様まで・・」


ソウシの一言に、驚く黒騎士団の姿があった。


「し・・しかしですな・・」


止めようとするヒョウドウを見て、ソウシは


「兵糧は後どのくらいだ?」


「あと10日くらいがいいところでしょう。」


その時だった。2人の兵士が駆け込んできた。


「ヒョウドウ様、申し上げます。」


「何事じゃ。」


「ギオン軍、約4千がこちらに向かっておるとのことです。」


「それで?」


「5日後には、包囲網まで・・」


険しい顔になるヒョウドウ・・これまでか?そう思っているともう一人の兵士が叫んだ。


「申し上げます!!」


「もうよい!!」


「ギオン軍とクスーキ隊が足止め岩で交戦!!ギオン軍を撃退しました。」


「何!!詳しくも申せ!」


「はっ・・・ギオン軍4千が足止め岩まで進軍、そこでクスーキ隊と交戦、約千名を失い撤退したとのことです。」


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