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リーマンクエスト  作者: Seabolt
ギオン討伐
128/201

忍び寄る・・・

ミナムが出発して、3ヶ月が過ぎた。そろそろミナムもユウ城に着いた頃だと思う・・・私も体調を崩し、

最近嘔吐がひどいと思ったら妊娠していた。そう・・ミナムの子供を・・・そして、いつもミナムの写真を見て

早くと祈る日々だった。そんなある日、ナラ姫が慌てて私の部屋に入ってきた。


「大変じゃ」


「本宮様・・どうされたのです?」


「早く隠れるのじゃ・・」


どうしたの急に?そう思いながら私は、ナラ姫の指示通りに隠れそっと除いた。その時だった。数名の衛兵が部屋に入ってきた。


「何事ぞ!!ここは本宮の巫女の間と知っての狼藉か!!」


ナラ姫が怒りをあらわにし、手にしている杖を衛兵に向けいた。衛兵が近づくと稲光を光らせ衛兵を威嚇していた。

衛兵も魔法を使おうとするが、使えない様子だった。


「どうした?」


「衝波も撃てないぞ!!」


「バカめ・・・ここは、本宮じゃぞ・・・そうは行かぬは・・・なぜこのような狼藉をした!!」


もう一度、稲光を光らせ今度は、一人の衛兵に電撃を食らわした。


「うぁぁああ!!」


叫び倒れ込む衛兵・・・


「これは、ミカドの御意向である。速やかに、妊娠されたカーネル殿を引き渡してもらいたい。」


「なぜじゃ?妊娠しているカーネルは、身重逆にここにおいて置くのが筋じゃ・・」


「ミナムの子だからです。」


えっ?私は驚愕したあの人たちはこの子を堕ろせと言っているの。なんてことを・・・そう思っていると

ナラ姫は、再び杖の先から稲光をだした。それに怯える衛兵・・・


「いくら本宮様でも、これは反逆に当たりますぞ・・カーネルはどこです。」


「カーネルは妊娠なぞしておらぬ。」


本宮様・・・いくらなんでもそんな見え透いた嘘は・・・絶対無理ですって――――ほら、衛兵達があきれいるし。


「本宮様、もうちょっとましな嘘をつきましょうね。」


「今、滝行をしている。」


ですから――――その嘘まったく通じてないってば・・・衛兵達も笑っているし・・・本宮様、えっ?

私は、目を疑った。そして、衛兵達もわが目を疑った。それは、衛兵達の後ろから私が入ってきたからです。


「本宮様・・・これはどういうことです?」


それ――――私の台詞よ・・・わたしの・・どういうことよ。何故私がそこにいるの?


「カーネルよ」


「はい・・本宮様?」


ちょっと待ってあんた誰?私はここよ・・ここ・・・しかも、本宮様、何もなかったようにしゃべって・・


「この者達がお前が妊娠したというのじゃ。」


「えっ?」


両手を顔に当て、驚いた表情をする私のそっくりさん声までそっくりだ~!!そして


「何を冗談を今まであの冷たい滝に打たれていたのに・・・妊娠?・・このおなかで?」


そういっておなかをさすっていた。確かにおなかがとフト私のおなかを見るとポッコリというか

ふっくらというか・・・出ているし・・・・う~・・・


「嘘をつかれても困ります。このままでは反逆罪に・・」


「ではこれではどうか?」


「ぎゃーー!!!」


私は目を疑った・・・本宮様は、いきなり私のそっくりさんに電撃をかけた。くたっと倒れこんでいる

私のそっくりさん、かわいそうに・・・衛兵も驚いて固まってるじゃない・・・やりすぎよ・・・

本宮様は、カーネルを杖で指していた。


「これでどうじゃ?」


「あ・・し・・しかし・・・」


答えに困る衛兵・・・


「なんならもう一度かけようか?」


ほ・・本宮様・・なんてこと言うのです。ようやく気付いた私のそっくりさん驚いて目をうるませてるし・・


「本宮様・・・お・・・おゆるし・・を・・・」


えっ?なんでそんなこと言えるの?普通もっと怒るべきじゃないの?そう思っていると


「し・・・しかし・・・ミカドがどうしてもお連れしろと」


「ミカドがか・・」


そう言って本宮様私のそっくりさんの方をじっと見ているし~・・・ん?私のそっくりさん・・・どこ見てるの

ん~?私はその視線の先を追った。ほ・・・本宮様?どういうこと?ん?よろよろと歩き出したら・・・ええっ!!!

本宮様に寄り添って・・・ちょっと何してるの?


「本宮様・・・行きたくありません!!」


なんか寒気がしてきた・・・雰囲気やばくない?これって・・・本宮様これはあんまりでしょう。衛兵達も

ほら・・あきれているわ・・・どうしてくれるの?


「しかし、ミカドの命令です。」


こればっかり衛兵ってなんて頭が固いのかしら・・・


「しかたない・・・行かそう・・・ただし・・・」


「ただし?」


「カーネルに何かあったらどうなるかわかってるよのう。」


「そ・・それは、ミカドでも。あの不貞罪は適用されるということですか。」


「そうじゃ。あの法令には、ミカドも含まれておるのじゃから、よく覚悟せよと。もし、カーネルが死んだら

同罪じゃしな・・・」


「わかっております。」


「それとわしも一緒に行くぞ!」


そう言って私を残して本宮様たちは、大極殿へ向かった。




しばらくして、私の部屋に戻ってきた二人・・・私は、そっくりさんを見て驚いた。魔法が解けると

まったく別の人物だったからだった。

「これは、本宮の秘術のひとつじゃ・・・」

そう言ってにこやか話し始めたときのことだった。一人の巫女が中に入ってきた。


「本宮様・・・大変です。」

「何事じゃ・・・」

「ユウ城が陥落したそうです・・・」


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