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リーマンクエスト  作者: Seabolt
ギオン討伐
127/201

出陣・・

ギオン討伐を命じられたミナム―――――自らの戦闘服であるスーツを着て大極殿に立っていた

その横には、ミヌとソウシ・・・そして、少しはなれたところにカーネルがいた。


「ミナムよ。これより武威大将軍の地位を与える。まずユウ城に向かい黒騎士団3番隊と合流し、ユウ城包囲網を突破せよ。」


「かしこまりました。ご期待に沿えるよう奮闘してまいります。」


「よくぞ言った。思う存分暴れて来い!!よし!!出陣の太鼓をならせ!!」


太鼓が鳴り響く中、ミナム達は、大極殿を出ようとした。途中、カーネルが立っていた。

立ち止まるミナム


「行ってくる」


「お気を付けて」


カーネルは、朝フトー邸でのことを思い出した。―――――出発の準備をするミナム。しばらく・・いや・・もう会えないかも・・・そんな中、私の目の前に4枚の写真がひとつは、ミナムが一枚、私が一枚そして私たちが並んで写っているのが2枚あった。


「これは?」


「結婚式の写真」


「こんなにきれいに・・でも・・どうして?」


「パソコンつけていたんだ。そしたら、これとあとあれが何とかこっちにもってこれた。」


ミナムが指差した方を見るとそこには、棒の先に赤いものが着いたものと、小さい蝋燭の

ようなものが数個あった。ミナムは、私のほうを見てにっこりと笑い、


「これもっているからな。カーネルはこれを持っといてくれ」


ミナムが手にしたのは私の写真だった。そして、残りを私のくれた。


「ありがとう・・・」


私はただこの言葉を言うのが精一杯だった。そして、今――――目の前にはミナム・ミヌ・ソウシがいた。

そこへヤマト姫が現れた。


「ミナムよ。おぬしらにこの馬を渡そう。」


そこには、3頭の馬がいた。ミナムはその中にいたクオンを見つけて駆け寄った。


「元気だったか?」


そう聞くと、耳元で何かささやいているようだった。クオンの話を聞きながら頭をなでているミナムを見ていると、ミヌが私に話しかけてきた


「カーネルさん・・ミナムさんのことは、任せてください。」


「ありがとう・・・ミヌ」


そうは言ったけどはっきり言ってあなたが一番危ないのに、ミナムに言い寄らないかと・・


「あ~!!その目疑っているでしょう。」


「そんなことないわよ。」


「本当ですか?」


「本当よ」


私に向かってガッツポーズを見せるミヌ―――それはどういう意味なの?そして、私はソウシを見た。彼女は困った顔をしていた、多分私達の会話を聞いてあきれているのよ・・・そう思っているとミヌが私の耳元でささやいた。


「ミナムさんの下の処理も任せてくだ・・」


パカン!!


「痛いです!!」


叩いかれたところを抑えるミヌ


「冗談ですって・・・」


本当に何を考えてるの?


「ミヌ・・本当にミナムを頼んだわよ・・」


「はい!!」


「ソウシさん・・ミナムを頼みます。」


「わかった。」


こうしてミナム達は、ユウ城へ向け旅立って行った。





一方、ギオンによるユウ城包囲網は徐々に狭まれていた。大筒の威力の強大さにグレース軍は

苦戦を強いられていた。


「このままでは、ユウ城も陥落します。大将」


坂上は考えていた。そんな時に兵士の一人が入ってきた。


「ホクテイ城が陥落・・中将以下、玉砕との事です。」


「なに!!では?」


「残るは、黒騎士団が護るハン城のみです。」


「一部撤退・・・を準備せよ」


「何を言っておられるのです。」


「このままでは、全滅するだけだ!」


「ちょっと待ってください。前線のハン城にいる黒騎士団はどうされるのです?」


「仕方がない!!」


そこへ別の兵士が入ってきた。


「京から連絡、ミナム達がギオン討伐の為京を出発」


「真か!!」





ギオン側の前線では、着実に包囲網を完成しつつあった。


「ワカタケル総帥もすごいものをお作りになった。そういえば、岡蒸気にこれを積むそうだ。」


「そんなことになれば、輸送も楽になる。」


そんな時だった。


「ミナムが出陣したそうです。」


「何?ミナムとな?」


「まぁ・・俺達にはこの大筒があるから大丈夫だ・・・」


ギオン兵の笑い声がこだましていた。




ワカタケルにもミナム出陣の報告が入ってきた。


「ワカタケル総帥、いかがなされます。」


「様子を見よう。」


「し・・しかし」


「ルーシーの件だろ」


「はい・・・リーシー自らミナムに勝てぬと言ったとか言わないとか・・」


「そのようなあやふやな情報では動けぬ」








旅立つミナムを見送るカーネルの肩をナラ姫が叩いた。その顔は少し曇り気味だった。


「すまぬ・・・」


なぜ謝るのですか?そう思っているとそこへフトーが現れた。相変わらすニコニコしていた。


「カーネル殿・・ミナム殿のことご心配でしょう。」


「ええ・・」


言葉と顔があっていないんですけど・・・しかも、何故、そんなにニコニコしていられるのですか?

私が機嫌が悪いのに気付いたのかフトーは軽く自分の頭を叩いた。


「特に、変な虫がつかないか・・・そっちも心配でしょう。」


「えっ?」


「ご心配なく・・」


この人一体何言ってるの?はっきり言って意味がわからない・・・・ミナムに変な虫って女のことでしょう。ミナムがそんなことするはずが・・・・


「ミヌ殿を第2婦人として、ミカドから認められましたから・・・ただし、婚儀はギオン討伐後です。」


「へ?」


何言ってるのよ・・・それじゃ最初から私が付いて行けばいいことじゃない。なぜ、ミヌとも結婚させるの?私は一体なんなの!!!


「では・・」


そう言い残して、フトーはそそくさと帰っていった。


「最悪・・・」


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