新婚旅行 1
ミナムとカーネルは、温泉地に着いてへとへとだった。それは、婚儀が終わり、初夜にもかかわらず、会場の前に来た馬車を見て呆然として二人は顔を見合わせた、何故・・この馬車なんだ?そこには海軍の特急馬車があった。
「あの~?」
二人で後ろを見ると皆が一同に万歳万歳と言い始めた。嘘だろう?思わずため息を付くと同じように
ため息を付くカーネル
「しかたない・・」
「うん・・」
二人は馬車に乗り込んだ・・・やはり・・・・乗心地は最悪だった。なぜ・・来た時の馬車を出してくれないんだ~!!ミナムは心でそう叫んでいた。
部屋に着くと疲れてへたり込んだ二人、そこへ女将は入ってきた。
「いらっしゃいませ・・・今日は?えっ?」
二人の疲れきっている様子を見て、まぁまぁ
「お二人さん・・・京から来られたそうで・・・しかも馬車で・・」
「はい・・」
「新婚さんとかで・・・まぁ~お元気なことで・・」
ミナムは嫌な予感がした絶対勘違いしている。この女将なににやけてるんだ?
「まぁまぁ・・お盛んなことで・・・あとでお茶をお持ちしますので・・・」
そういい残して、女将は口に手を当てにやけながら部屋の外に出た。絶対勘違いしていると言おうとしたら・・・女将の声がした
「そうそう・・・今日は、お風呂はお二人ではいれますから・・いつでも言ってくださいよ」
二人でお風呂?とミナムはカーネルの方を見るとカーネルは目をそらした。
「先に食事にします。」
ミナムの声に女将は、すぐに戻ってきて
「そうおっしゃらずにお風呂に行ってください。ささ・・」
お風呂セットを渡されたミナム・・ど・・どうしようとカーネルを見るとカーネルも少しはにかんでいた。はぁ~早く誘ってよ・・もう心積もりは出来ているのに・・・そう思うカーネルにようやく声がかかった。
「行こうか・・」
「うん・・」
二人が立ち上がった瞬間、パソコンが光りだした。
「えっ?」
「なんで?」
気がつくとそこはミナムの部屋だった。これは?と見ると横にカーネルが寝ていた。やっぱり?俺の部屋かということは、と当然俺も裸だ・・・とカーネルを見ると目を覚ましていた。
「ここは?」
「俺の家・・・」
「ということは?」
「そう・・・」
カーネルは嫌な予感がした。私も裸だ~!!!と思わず隠すカーネル・・・ここで初夜なの?ひょっとして?・・えっ・・外は明るいし・・・どうなってるの?と思っているとミナムの顔がアップになった。ちょっ・・ちょっと今そんなこと
ん――――
ミナムの唇が重なった。
「こんな初夜になっちゃったけど・・・」
そう言ってミナムの唇が再び重なる。でも・・でも・・・こんな・・・の・・・イヤー!!!!
あれ?
ミナムの体がすっとカーネルから離れた。
「カーネル・・・こっちでも式を挙げよう」
「えっ?」
どういうことミナム?言っている意味がわからないし、そう思っているとミナムが振り返って
「由美に見せてやりたいんだ。」
「由美さんに?」
「あれでも俺の唯一の肉親なんだ・・」
そうだ・・ミナムのお姉さんなんだ・・・でも?どうやって?時間もないし・・・って驚いているとミナムは携帯をかけていた。
「由美?そうそう・・カーネルのと俺の姿写真に撮りたいんだけど。うん・・・わかった・すぐ行くから」
「どうしたの?」
「由美の奴・・・結婚式場で働いているから・・・今日時間あるうちにって、すぐ行くぞ」
すぐって?私達、裸よと思っていたらミナムは服を持ってきたそうカーネルが前に来たときの服を・・