婚儀まで・・・3
ふとわれに返ったミヌの前には、ヤマト姫の顔が・・・・し・・しかも・・・ドアップで・・・
「ミヌよ」
「わぁぁあああ!!!」
ヤマト姫の顔を見たミヌは、驚き腰を抜かした。
パカーン!!
「痛いですぅ!!」
頭を叩かれたミヌは、座り込んだまま頭を抑えた。
「フトーから何を言われた。」
「えっ?」
「一体何を言われたのじゃ?ひょっとしてHなことでもされんじゃ・・」
「えっ?そ・・・そんなことされてませんよ。ただ。」
「ただ・・・?」
「必ず役に立つだろうからと勾玉と鏡と薬を・・・」
こ・・これ以上は言えない・・・自分が怪しいということなんて決して・・・そうミヌが思っていると
「本当じゃろうな・・」
頭をぶんぶんと縦に振り
「う・・・うそじゃありませんってば・・」
ヤマト姫は、ミヌに顔を近づけた・・・ひっ・・・こわいよ~・・・・
「うそじゃないだろうな・・」
「さ・・斎宮様・・ほ・・・本当ですってば~怖いから離れてください・・」
ムカッ!!!
パカーン
「痛いですぅ!!!」
フトーの奴・・ミナムの見張りを頼んだにちがいない・・・まぁ・・いいか・・・そう思うヤマト姫・・ん・・・ミナムの奴、カーネルと婚儀をするということは?ミヌは?
「ミヌよ。」
「はい・・・」
ビクッとしてかまえて涙目でヤマト姫を見るミヌ
「お前、ちゃんとしたんだろうな」
「へ?」
「H・・・」
ヤマト姫の一言に真っ赤になるミヌ・・・な・・・何てこと聞くんですか・・・こんな時に・・・
「・・・・・」
ミヌの様子を見たヤマト姫は
「やったんじゃぁ―――――で・・・何回?」
さ・・・斎宮様・・・か・・・回数まで聞くのですか?そんなにすごまないでください。
斎宮は、また顔をミヌに近づけてきた。
「何回じゃ・・」
「いっ・・・一回です。」
「へ?・・・・いっ・・・一回じゃと・・」
「はぃ・・・・」
ミヌは俯いてしまった。
「ってことは、契りのときだけか・・・」
そういうとヤマト姫は、ニコリとして、ミヌに顔を近づけた。斎宮様その顔もこわいんですけど・・しかし、ミヌの心の声は聞こえない。そして、そっとミヌの手に紙包みを渡した。
「これは?」
「ミナムと二人になった時に、ミナムに飲ますのじゃぞ・・」
「どうやって?」
「それは、飲み物やご飯に混ぜるといい・・・じゃぁ・・検討を祈る」
そう言ってミヌを残してヤマト姫はその部屋を去っていった。
じゃぁ・・検討をって?どういう意味?