パソコントラベル・・・・
ヤマト姫に連れられてきた3人、ミナムが身を寄せていた武器庫の前まできて
「ミナムはここで待つように」そう言われて、一人残った。
俺はどうしたらいいんだろう?と思いつつ一人残るミナム
ふと今日のことを思い出していた。
そういえば、俺は一体どうしたんだろう?あの力は魔法のおかげ?
ふと自分の力を試してみたくなった。
外に出たミナム、ふと大きな石を持ち上げた。
ふあっと持ち上がる・・・
やはり・・・
今度は、軽く飛んでみた
かるく目線が武器庫の前を超えた。
これは・・・ひょっとして、・・・・重力が小さいのか?
まるで、どっかのアニメみたいな設定だな?
とりあえず、自分の力をセーブしなければ、
そう思うミナムだった。
そうこうしていると、カーネルが戻ってきた。
「ミナム、何してるの。」
「魔法の効力のチェック。」
「えっ?」
「試してみたんだけど・・・」
「ちょっと効きすぎだな。」
「そう・・・」
「そう言えば、カーネルはどこ行ってたんだ。」
「斎宮・・」
「ミヌは?」
「まだ、斎宮様のところ・・」
ミナムがミヌの事を聞いたとたんカーネルは、少しムッとした。
しばらくして、
「カーネル・・」とミナムの声がする
「どうした?」
「あっ・・・いえ・・・」
どうしたんだろう、ミナムがミヌのことを聞くのは、普通なのに
なにイラついてるんだろう?そう焦りつつも話題を変え、
「ところでミナム・・・」
カーネルはミナムを武器庫の奥へ連れて行った。
「これ・・」
そう言ってカーネルがあるものを出してきた。
「これは?」
それを見て、不思議に思うミナム
そこには、ミナムがサラリーマンとしてきていたスーツ一式とノートパソコンがあった。
これらを差し出したカーネルは、
「これ・・・あなたが着ていた服・・とこの箱が一緒にあったの。・・・」
「それって?」
「光の中から現れたあなたは、この服を着て、その横にこの箱があったの・・」
「そうか・・・ありがとう、とっておいてくれて・・・」
そう言って、服とパソコンを見つめるミナム、
「ところで。この服は何?」
「スーツと言って、俺の国では、男はこれを着て、働きに行くんだ。」
その言葉を聞いて不思議そうに見るカーネル
「それって、軍服みたいなもの?」
「まぁ・・そんなものかな?」
「ミナムって軍隊にいたの?」
「軍隊というより、商人がいるだろう。」
「まぁ・・」
「あれを大きくしたようなところで働いているんだ。」
カーネルはいまいちよくわからなかったが、
「そうなんだ・・・ところでこの箱は?」
「これは・・パソコンって言って、仕事の道具だ。」
そう言って、ミナムはパソコンを手にした。
「ところで、どうして今頃?」
「禊の儀式で、会えなくなるのよ。10日程・・・」
カーネルの言葉に
「そうか・・さびしくなるな・・・」
そういってカーネルを見つめるミナム
その言葉胸がキュンとなるカーネル、少し鼓動があがってきているのに気づいた。
ふとミナムを見るとこっちを向いている。どうしよう・・とどきどきしていると
「ただいま戻りました!!」と元気のいい声と共にミヌが帰って来た。
ドキッとするカーネルをよそ目にミヌはミナムの元に走って行き、
「ミナムさ~ん!! さびしいです。」とミナムに抱きついた。
それを見たカーネルは、カーッとなって、思わずミヌをミナムから引き離した。
「あ~ん!!」と少し甘えた声を出し。ミヌは
「カーネルさんの意地悪!!」と言って、カーネルの手を払った。
「10日間も会えないんですよ。カーネルさんこそ・・抱きつきなさいよ・・」
そう言って、カーネルの背中をドンとミナムの方に押した。
「あっ!!」という声とともにミナムに抱きつくカーネル
その時だった。パソコンがパカッと開き、電源が入った。
カーネルはミナムに抱きついたまま、どきどきしていた。
頭に血が上り、動けなかった。
一方、カーネルに抱きつかれたミナムもドキッとしていた。
それを見ていて面白くないミヌがコホンと咳払いをし
「お二人さん・・・そろそろ・・・」と言おうとした瞬間、
パソコンが光だした。
「え!!」と驚く3人・・・
「あ!!まぶしい!!」とミヌが目をつぶった。
やがて、その光が消えた。
ミヌが目をあけると二人の姿がなかった。
「ミナムさん!?・・・カーネルさん!?」
いない・・どうしようとあわてるミヌ・・・
そして、走ってヤマト姫のところへ行った。
「なに!!!、二人が消えたじゃと!!!」
ヤマト姫の前で事情を説明するミヌ
「はい・・斎宮様・・・」
「一体、どういうことじゃ!!!」
「私にも何がなんだか!!!」