フトーとマヤザキ
フトーの顔色が曇った・・・こやつ・・・一体何を考えておるのじゃ・・・ひょっとしてミザキを見つけたのでは?
フトー自身もまだミザキの招待を掴めていない。フトーの後ろからこそっと・・・
「ひょっとして・・・ミナムがミザキとお思いでは?」
フトーは振り返り笑顔でマヤザキに語った。
「ほう・・それは面白い話だな~マヤザキ・・・・ところでお主はだれが?ミナムで・・・だれがミザキか知っておるのじゃな」
「いえ・・・それはまだ・・・」
「それがお前の仕事だろ!!!で・・・どこまでわかっておるのじゃ?」
しまった・・・マヤザキはそう思った。逆に自分にふられるとは?
「今のところ・・・・ミザキが確認できておりませぬ。ただ・・」
「ただ?」
「ミナム一行があやしいかと・・」
ほう~こやつ、ぼかしよったか・・・フトーはマヤザキが驚くことを言った。
「ミナム一行?ということは?ソウシも含まれるのか?」
「な!!」
「何を驚いておるのじゃ?」
「そ・・・それは・・・」
「あ・・・そうじゃったな・・・ソウシはお主の部下じゃったな・・・じゃとするとあの3人か・・お主は、やはりミナムがあやしいか?」
「はい・・・あの一行には、正体がはっきりしないのが2名・・・ミナムとミヌです。しかし、ミヌは斎宮様が管理されておられた。そうなるとミナムがあやしいかと・・それに・・」
「それに・・」
「ワカタケルの可能性も・・・個人的な見解ですが・・・」
「おお・・・そうじゃったな・・ワカタケルはどうなのじゃ」
「まだはっきりしておりません。」
この狸め・・・大臣を引退したとはいえ・・・まだ権力を握っていることだけはある・・・そう思ったマヤザキに対しこやつ・・・もう少し泳がせておくか・・・そう感じたフトーだった。
その頃、ミナムとカーネルははフトーの邸にいた。
「あれ?ミヌは?」
「さっき・・・用事があるって・・・」
「そうか・・・」
「それより・・・ミナム・・・」
カーネルがミナムの横に寄ってきた・・・こ・・・これはとミナムは思いカーネルに顔を近づけた・・・・
その時だった・・・後ろから・・・
「うっほん!!」
えっ?驚いて振り返る二人・・・・
そこには、ヤマト姫とカーネルの両親がいた