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リーマンクエスト  作者: Seabolt
南海の死闘
116/201

謁見

ミナム達は大極殿の広間で膝をついて待っていた。そこへ、両脇にフトーとナンゴウを従え、ミカドがあらわた。


「ミナムよ。この度の働き、朕は真にうれしいぞ・・・・・・顔を上げよ」


ミカドの言葉に一同は一礼をして顔を上げた。


「ありがたきお言葉・・・」


「この度の働きに、これを・・・」


ミカドがそう言うとお盆のようなものを持った侍従たちがあられた。


「こちらへ・・」


こうして、ミナム達は一人ひとりよばれ、ミカドか直接勲章をかけられた。


そして、一通り勲章をかけ終わるとミカドがこう言った。


「この度の働き真に大儀であった。その武運を信じ、すぐにでもギオン討伐を・・・」


そのミカドの言葉に驚く一同驚いた。すぐに、ギオン討伐ですか~?少しは休ましてくれても・・・

そんな不満がミナム達の心をよぎった。しかし、


「と思っておったのじゃが・・・聞くところによるとそち・・・結婚すると聞くではないか」


えっ?何言ってんだ?俺が誰と結婚しようと勝手だろうが・・・そう思ったその時ミカドから意外な一言がでた。


「ミナムの素性がはっきりせぬと聞いておる・・・わしでよければ・・保障してやる・・・だからすぐにでも婚儀をいたせ・・・」


「えっ?」


驚いて顔を見合うミナムとカーネル・・・・


「めでたいことじゃ・・・余はうれしいぞ・・・フトーよ・・・あとは任せたぞ」


「御意・・・それとミカド・・・」


フトーがミカドに耳打ちをしていた。その話にふむふむと頷くミカド

「ほう・・・」


「・・・・」


「真か・・・それは?」


やがてにんまりと笑みを浮べた。ミナムはその顔に嫌な予感がした。


「ミナムよ・・婚儀の後、10日程、休みを取らす・・」


「ええ!!」


ミナム達はミカドの意外な言葉に驚いた。どうせ・・結婚したらすぐにギオン討伐に向かわされると

思っていたミナム達にとって、この言葉は、まったく予想だにしていなかったからだった。ミナム達の驚く顔を見て、ミカドは・・・目を丸くして?


「どうした?・・不満か?」


ミナム達は、顔を横にぶるぶる振り


「いいえ・・・滅相もございません・・・ありがたく・・お受けいたします。」


ミナムの言葉に笑みを浮かべたミカド・・・どうみても、俺をあざ笑っているとしかミナムは思えなかった。


「新婚旅行とやらへ言ってまいれ・・・」


「え?・・あ・・」


「どうしたのじゃ?」


「あ・・・はは~仰せのままに・・・」


ミナムは大慌てで、ミカドにひれ伏した・・・


「しかしのう・・・なぜ・・・そのようなイベントを余に教えてくれんだ・・・」


「そ・・それは、俺の・・・とりあえず、そういうイベントが風習としてあしまして・・」


必死に弁明するミナム・・・あ~俺一体奈に言ってんだ?・・・・そこへミカドがニヤリとしてミナムに話しかけた。


「おぬしも好きよのう~」


ミ・・・ミカドなんてことを・・・ふと横を見るとカーネルの冷たい視線が俺を攻撃している・・・ん?ミヌ・・も・・・とりあえず何とかしないと・・・


「し・・新婚旅行のことですか?」


「そうじゃ・・・楽しそうじゃのう~二人きりでしたい放題・・・」


ミ・・・ミカド・・・公衆の面前でござるよ・・・フ・・フトーの奴・・・あいつ~何くすくす笑ってるんだ?えっ・・お前だろう・・くだらんことを吹き込んだのは・・・ええ!!心でこう叫んだミナムは必死に答えた。


「え・・・あれは・・・結婚した記念で一生の想い出で・・・」


「そうじゃろう~  一生の想い出とはいいことを聞いた。そうか・・いい想い出か・・のう  フトー・・」


「ミカド・・そうでございますな。さぞ楽しいでしょうな・・・」


ミカド・・・勘弁してくれ~・・・フトー貴様!!!ここじゃなかったら・・・これでカーネルは絶対に行きたくないって言うぞ・・・どうしてくれるんだ・・・・と心でミナムは叫んだものの、それは絶対に声に出せないことだった。


「そうか・・・それは・・・よい言い訳じゃ・・・余波 参考にするぞ・・ハハハ・・・」


こうして謁見は終った。


大極殿を出たミナム・・・あれからずーっと頭をたれた状態で歩いていた。はぁ~これじゃ俺は単なるスケベじゃないか・・・


「何ため息ついてるの」


カーネルがミナムの肩を叩いた。カーネルを見たミナムは再び溜息をはいた。


「も~!!」


そこへミヌがミナムに話しかけた。


「ミナムさんって・・案外スケベだったんですね・・」


ミヌ・・・お前まで・・・


「私も驚いたぞ・・・ミナム殿がスケベだったとは・・」


「あ~!!!スケベ・・スケベ・・・って言うな・・誰がスケベだって?」


そう声を上げたミナムは、次の瞬間、後悔した。カーネル・ミヌ・そして、ソウシが黙ってミナムを指差していた。助けてくれ~!!!俺が何したってんだよ~!!そこへ、カーネルは止めを刺した。


「新婚旅行って・・そういう意味だったの・・」


みんなに睨まれしゅんとなるミナムだった。


「ちがうのに・・・」



しかし、フトーの奴ミカドにあんなこと言いやがって・・・・


―――――――それは、少し前のことであった。


「フトーそれは真か」


「はい・・・・」


そこには、ミカドとフトーそして数人の重要人物がいた。


「真実であったか・・・あのミナムが結婚するのは・・」


「しかも、もう一人の魔導士は、ミナムのことで悩んでおります。」


「ということは?」


「今のうちならわれわれの言うことを聞くでしょう・・」


「そうか・・・で?どういたす。」


「それは・・二人を婚儀を行い、しばらく休ませた上、出兵を言う。」


「何故休ますのじゃ?」


「それが・・」


「新婚旅行?」


「左様で・・・」


「ミナムもスケベよのう・・・旅行につれて行って、やりまくるのじゃから・・・」


「はぁ・・・それが終って出兵前に魔導士ミヌを第2婦人に・・」


「何故じゃ?」


「ミヌをわれらの言うことを聞かすよう・・・」


「ほう・・」


そこへマヤザキが話しに入ってきた・


「それは良策でございます・・・仲間のミヌをこちらに引き入れるとは、しかし、念のためにソウシをつけさせます。」


「そうじゃな・・」


ミカドは久しぶりに明るい顔をしてその場を出て行った。


「マヤザキ・・・何故ソウシをつける・・」


ミカドが去った後、マヤザキに語りかけるフトー・・・二人は、少し離れた場所で密談をしていた。

フトーの言葉ににやりとするマヤザキ・・・


「ミザキ・・・」


マヤザキの言葉に眉がピクリと動いたフトー


「はて?何のことだ?」


「隠しても・・・フトー殿・・」


「貴様・・・どうして・・」






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