フトーの邸にて 4
ゆっくりと杖を突きながら歩いていくフトーの背中を見ていると後ろからカーネルの声がした。
「ミナム・・・」
ミナムが振り返るとそこにカーネルが立っていた。やっぱ・・謝らないと・・・な
「カーネル・・・ご・・ん?」
ミナムが話しかけようとするとカーネルは人差し指でミナムの口を押さえた。
「言わないで・・・・」
「カーネル・・」
カーネルはそっとミナムのキスした・・唇が離れたかと思うとカーネルがミナムに抱きつき耳元でそってささやいて・・・
「今度は、もっとやさしくね・・」
そして、パッとミナムから離れたカーネル・・・
「じゃぁ・・着替えてこようかしら・・」
ミヌは、二人の光景を別のところで見ていた・・・そして廊下の影に隠れた。何故?隠れるの?―――――もう・・・無理なのかな~・・・でも・・・京に来る時、ただ一度、抱いてくれた感触がなつかしいよ・・ん?足?誰の?ミヌが顔をあげるとそこにはソウシが立っていた。
「ソウシさん・・」
「ミヌ殿・・」
ふとソウシは二人ミヌの視線の先を見るとミナムとカーネルの姿があった。思わず目を背けたソウシ・・その時だった、ミヌがソウシに抱きついてきた
「ミヌ殿?」
「しばらく・・・しばらく・・こうさせてください・・」
胸の中ですすり泣くミヌ・・・私はどうしたらいいんだ?ミヌの姿を見ると自分の姿が重なった・・・い・・いかん・・・ソウシよ・・しっかりしろ、そこへ後ろから声がした。
「おおっと!!これは・・・」
「フトー殿」
やばい・・・変に思われる・・そう思ったソウシは、ミヌから離れた。急に離されたミヌもフトーを見て、ま・・・まずい・・・変なところ見られた・・ひょっとして勘違いしたかも・・・そう思って慌てて涙を拭った。ミヌの涙に気付いたフトーは、ミヌの方をちらりと見て、
「いかがされた?」
「あ・・いや・・・」
「確かミナム殿の魔導士の・・・」
「ミヌです・・」
「ああ・・そうじゃったなぁ~ひょっとして?ソウシ殿の?」
フトーは小指を立てた、それを見たミヌ・・・やっぱり完全に勘違いしているし・・一方ソウシは、それを見て、そんな勘違いするか?と驚いていた。
「ち・・違います・・・ソウシさんとそんな関係じゃありません。」
「じゃぁ・・・なぜ、抱きついていたんじゃ?」
「そ・・それは・・・ミナムさんが・・最近、カーネルさんばかり・・・」
と声がだんだん小さくなってきた。その様子を見ていた
「そうでしたか・・・」
う~む・・・ミヌか・・こいつは使えるな・・・カーネルは人質として京においておくとすれば
こやつをミナムの魔導士として戦場へ・・・か・・・ミナムがうまいこと勝ってくれればよし負けてもよし・・・それに・・・そう思うフトーは、ミヌに耳打ちした。
「後で、話があります・・・」
「え?」
「お一人で来てください・・」
「フトー殿?今、ミヌ殿に何を?」
ソウシが声をかけた
「いや・・別に・・たいしたことではない。では、大極殿でお待ちしてますので」
そう言ってフトーは、その場を去っていった。
こうして、ミナム達一行は、フトー邸を出て、大極殿へ向かおうとした。
しかし・・
目の前には、海軍の特急馬車が・・・・
「また・・・これに乗るのか?」
「うそでしょう?」
「最悪ですぅ~」
「私は乗らんぞ・・」
ミナム達を待っていた衛兵達が困り果てた顔をしていた。
「とりあえず乗ってください。私たちが殺されます」
「どうする?」
「しかたないわ・・」
「わ・・わたしは、のらんぞ!!」
「ソウシさん・・・あきらめてください・」
そう言ってミヌがソウシを馬車に押し込んだ・・・・