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リーマンクエスト  作者: Seabolt
南海の死闘
114/201

フトーの邸にて 3

ミナムの背中に寄り添うソウシ・・・おもわず・・・いけない言葉をこぼしてしまった。


「すき・・・」


その言葉に驚き振り返るミナムの胸に飛び込んでしまった。あ・・・やって・・・とソウシが思っていると記憶はここで終っていた。


「ソウシ殿?」


抱きつかれたミナムはソウシに声をかけたが反応がない・・・


「あれ?ソウシ殿?」


ミナムはソウシの頭を上げた・・・・ガクリとうなだれるソウシ


「えっ?」


ソウシの膝が落ちた


「わわ・・・」


思わず声を上げるミナムは、そっとソウシを抱き上げ・・・ソウシの部屋に連れて行った。



ミナムが部屋から戻ると目の前にはカーネルが立っていた。


「カーネル・・・」


さっきのは、なんなのよ~そう心で叫ぶカーネル。


「何故?ソウシさんと」


「見たのか?」


その時ミナムに変化が現れた。カーネルを見て異様にあがってくる心拍数・・・どうしたんだ俺?


「抱き合っていたでしょ?」


そう言おうとしていたカーネルがミナムの様子が変なのに少し気付いた。

あれ?どうしてこんなに近いの?いつの間に?――――ミナムが目の前いる


「何をして・・・・んんぅ・・」


唇をふさがれたカーネル・・・・く・・くるしい・・・ミナムの唇が離れたと思ったら

ミナムに抱きしめられ、見つめられていた・・・どうしたのミナム・・・そう思っていたら


「ちょっと!!!なに・・・」


再び唇が奪われ・・・すっと・・・離れた瞬間に


「お前がほしい・・・」


言葉を返すまもなくミナムの唇が重なった。

しばらくして、唇が離れた・・・どうしたのミナム・・・ん・・なんなのよその目は・・・真剣な眼差しが痛いほど指してくるし・・・そんなに見つめられると・・・あれ?ひょっとして・・・いつの間にか抱っこされているし・・・ええっ!!!そういう私もミナムの首に手を回してたり・・・てへへ・・・顔をあげるとミナムの顔が・・・あれれ・・・という間に、ミナムの部屋のベットの上に・・・って、すでにミナム上にのってるし・・


「んん・・」


ミナムの強烈なキス・・・その後、私に微笑をくれたミナム・・・次の言葉に私は驚いた。


「今日は返さないから・・・」


ええ!!!





「カーネル・・・カーネル・・」


かすかに耳に聞こえる甘い声、ミナムが呼んでいる。夢見心地の私に響くこの声・・・・そう思っていると―――――んん!!!急に息が出来なくなった・・・思わず目を開けるとそこにはミナムのドアップが――――――ええ!!!!!ミナム・・・私の上にいるし―――朝からがんばる気?―――――それより・・・苦しい・・・私はミナムをバンバンと叩いた。ようやく私に気付いたミナムは唇をようやく開放してくれた。

プハ-----!!!大きなお声を上げた私にミナムは、微笑を見せて


「もう少し・・・」


どうしてそんなこと言うの?あんたが口を塞ぐから


「えっ?・・だって・・・息できないじゃない・・・」


「起きないから」


私の顔を見つめるミナム・・・前はやさしかったのに・・・今回は、なぜ?あんなに?そう思っても、わたしも・・・きゃーー言えないけど・・昨日のこと・・・で?何故そんなに?見ているの・・・また・・顔が近づいてるし~・・・思わず身構えた・・・


チュ・・・


おでこキスが来た。不意をつかれた私・・・驚いてると・・・ミナムは私を抱きしめ

首筋にキスをしてきた。もーごかんべんを・・・と思っていても体は・・・・反応し・・・ミナムの肩に手を回していた。そして、ミナムが私に入ってこようとしたその時だった。


「お客様・・・朝食の時間です・・」


ノックと共に侍女の声がしてきた。ミナムはそっと私を解放してくれた。


「カーネル・・・朝食行こうか・・・」


ミナムの声を聞いて、私は気付いた・・・・何も着ていない・・・





「ふぅ~・・・」


食事を前に思わずため息を付いた私をミヌが話しかけてきた。


「カーネルさん・・・」


「ど・・どうしたの・・・ミヌ・・・」


「大丈夫ですか?」


「えっ?」


ミヌ・・・ひょっとして昨日のこと知ってるの?


「ため息付いて・・・しんどそうだし・・・」


「えっ・・・大丈夫よ・・」


ミヌは私の方をじっと見て、しばらくして


「そうですね~だって~顔はすっきりしているみたいだし・・・」


ミヌ・・・それはどういう意味よ・・・顔がすっきりって・・・はっきり言って午前中寝たかったのに・・・ミカドへの謁見さえなければ・・・きっと・・・寝てたのよ・・・ミナム・・・絶対昨日おかしかったわよ・・・とふとミナムの光景が思い出された・・・しかし、その後、あの前にソウシさんを連れて行ったことを思い出した。ひょっとして・・・・ソウシさんにも・・・やってないわよね・・・ふとミナムを見るとさっきとは違っていた・・・そう・・・あのギラギラした・・・私を抱いていたときの目はそこになかった・・・ミナムったら・・・ひょっとして・・・恥ずかしいの?ミナムをじっと見つめるカーネルだった。


カーネルの視線を感じたミナム――――――昨日のことを思い出した・・・どうしたんだ?おれ?昨日・・・ソウシ殿を部屋に運んでベットに寝かせた時、胸の鼓動がすごい高鳴った・・・やばい・・・このままだとソウシ殿を・・・そう思って慌てて、部屋を出たあと・・・目の前のカーネルを見て思わずキスをしてしまった・・・あの後は・・・・勢いで・・・カーネルは許してくれるだろうか?




ミナムは席をはずし、中庭でボーッとしていた。以前だったらここでタバコを吸うところなのだがなんか吸う気にもなれないし、だいたいここへ来て、タバコを吸っているやつを見たことがない・まぁ~そんなことはいい、昨日、俺は本当にどうかしてんだ・・・そうだ・・・きっと・・・しかし、やりきれないため息が出てきた。


「はぁ~」


顔をあげると目の前にフトーが現れ、ミナムの右肩をポンと叩いた。


「ミナム殿・・」


「フトー殿・・?・・どうなされたんですか?」


フトーを見たミナムは驚いた。昨日まで杖をついていなかったフトーは、やや前かがみなって歩いてきた・・・・


「いや~少し効き過ぎた・・・ははは」


効き過ぎたって?一体何が?そう思ったミナムは


「何が?」


「あれが・・・」


「あれって?」


「あの薬・・・」


「ひょっとして昨日飲んだ・・・」


「そう・・・あれじゃ・・」


「一体何の薬だったんですか?」


フトーはミナムのほうをじっと見てにやけた・・・やばい・・・かんぐられた・・・ミナムは思わず目をそらしてしまった。


「そうか・・・おぬしもか・・・今朝、聞いたんだが、あの薬単なる滋養強壮薬ではない」


えっ~!!!じゃぁ何の薬だったんだよ・・・


「実は・・・強烈な媚薬入りの滋養強壮剤だったんだ・・・」


目の前で座り込むフトーはため息をついた・・それを見て、やっぱり・・・と思ったミナム


「そうですか・・・」


「ミナム殿は、お若いからいいですな~」


「えっ?」


「わしはこの通りじゃ・・・」


そう言って腰をトントンと叩くフトー・・・おっさんも元気じゃん・・・そう思うミナムだった。


「さてと・・・昨日の侍女には十分お仕置きをしておきをしておきましたので・・」


「えっ?」


昨日の侍女ってあの風呂についてきた彼女のこと・・・ひょっとして・・・首とかにしてるんじゃ?


「でも・・・彼女は悪くないんですよ・」


フトーはミナムの方を一瞬見て、カッカッカッと笑った。何笑ってんだこのおっさん?ミナムが思っていると・・・


「やさしいですな~ミナム殿は・・」


「しかし、首とかにしてないでしょうな」


「くび?」


「ははは!!そんなことしてませんよ。大体彼女は、まだわしのベットの上で寝てるはずだから・・」


「へ?」


おっさん・・ひょとして・・・お仕置きって・・・一晩中、してたのか?ミナムが驚いているとフトーはゆっくりと立ち上がり、ミナムの肩をポンと叩いて


「彼女もミナム殿と出来なかったって・・悔しがってましたよ・・・・では・・・後ほど大極殿で・・・」

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