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リーマンクエスト  作者: Seabolt
南海の死闘
110/201

カサオ海軍司令部の宴

女海賊ルーシーの投降を聞いたカサオの町は歓迎ムード一色となっていた。


カサオに着いたミナム達を待っていたのは海軍司令部でのささやかな宴だった。こうして、ミナム達一行は、今海軍司令部の宴が行われいる部屋にいた。


「はっはっはっ・・・君達ならやってくれると信じていたよ!!」


グラス片手にバンバンとミナムを叩きにこやかに話しかけるハリー提督に


「う・・・運がよかっただけですよ。」


そう答えつつミナムは絶対こいつ信じてねぇよ・・・

そう思っていると誰かが後ろから肩に手を回し抱きついてきた。


「うっ・・・」


「ミナム殿・・・」


ミナムはその声に聞き覚えがあったがいつもとまったく違う・・・と周りを見るとハリー提督の顔はひきつっている。そして、カーネル、ミヌ、ソウシ殿も唖然とこちらを見ている。ま・・まさか・・?ベッツィー殿?


「えっ?」


顔を横に向けるとベッツィーの顔が目の前に・・・


「ベ・・・ベッツィー殿・・ど・・・どうしたんです?」


ミナムの言葉に少しむっとした様子のベッツィーは、ミナムから離れ、両手に腰をあて。


「戦友との別れを惜しんでるのに・・・」


ベッツィー殿・・どうしたんですか?・・結構酔っているみたいだし・・・そう思っているとミナムは、一方からものすごい殺意を感じた・・・やばい・・・カーネル・・・だと視線の方を見ると・・・

やっぱり・・・カーネル・・・えっ?・・ミヌも・・・・ソ・・・ソウシ殿まで、そんな目で見ないでくれ~俺が一体何をしたというんだ。と心で叫ぶミナム・・

ベッツィーもミナムの視線の方向を見て、いいじゃないこのくらい・・・そう思っていたが彼女らの視線を無視できない。そして、ミナムを離れ、カーネル達の方へ歩いていった。

一方、カーネルも何やってるのよ~!!もうっ!!そう思っているとベッツィーが近づいてくる。

な・・なんで近づいて来るの?焦るカーネルにベッツィーは頭を下げた。


「あなた達にも本当に感謝しています。」


急に頭を下げられ戸惑うカーネル、ミヌ、ソウシ・・・しかし、次の瞬間だった。


「えっ?」


カーネルはわが耳を疑った。い・・今なんて言ったの?それはカーネルの耳元でかすかに聞こえた。

ミナム殿ことが好きになりました。カーネルにはそう聞こえた。う・・うそよね?そんなはずない。とカネールがミヌ、ソウシに頭を下げ挨拶しているベッツィーを見るとちらりとカーネルの方を見て、かすかに口元がクスっと笑った。

えええ!!!じょ・・・冗談でしょ・・・とカーネルが驚いていると、ベッツィーがミナムの方へ向かった。ま・・まずい・・そう思ったその時だった。ミナムと握手したベッツィーは、何かを話しかけ、ミナムは驚いた表情を見せたとたん、頬にキスをして・・・


「じゃぁ・・」


そういい残して、この場から去っていった。

う~!!ミナム・・後で・・・

その視線を感じながらも、ミナムもキスされた頬を押さえ戸惑っていた。


しばらくして、宴が終わり、ハリー提督に呼ばれたミナム達・・・


「ところでだ・・・ん?」


ハリーは驚いたミナムの顔が腫れてからだった。


「ミ・・・ミナム殿・・・どうされたのですか・・?」


「いや・・・お気になさらずに・・・」


首をかしげるハリー提督だったがまいっかと話を始めた。


「実は、君達は明日にでも京に向かってもらう。」


「えっ・・・あ・・・明日ですか?」


「そうだ・・・ミカドのご命令だ」


「そ・・そうですか・・」


がっくりと肩を落とすミナム・・・とほほ・・また歩きか・・・そう思っていると


「明日、10時に京行きの馬車を手配しているからそれに乗っていってもらえるか。」


「えっ?馬・・馬車ですか・・・」


「そうだ・・・」


「ありがとうございます。」


「ミ・・ミナム・・・」


「ミナムさん?」


「ミナム殿?」


慌ててミナムをとめようとする3人・・・


「どうした?」


「そうか!!明日10時で・・」


「わかりました!!」


嬉しそうに答えるミナムに対して、ため息をついた3人だった。



「どうする?」


「最悪だな・・・」


「そうですぅ・・」


落ち込む三人・・・だった。

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