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リーマンクエスト  作者: Seabolt
南海の死闘
106/201

差し出された首

ルーシーとミナムの間に飛び込んできたのはカイソンだった。


「カイソン。何故、邪魔をする!!」


ルーシーに膝をついたカイソンは、ギタを突き出しこう叫んだ。


「親父であるスクィニーを殺したのは、このギタだ!!そして、あのホーリーを殺したのもこいつだ。」


その光景を見て、一同は立ち止まりカイソンのほうを注目した。そして、ルーシーは、カイソンのほうを見て


「それは真か?」


「はい。ギタは俺たちの前で、親父を殺し、ホーリー殺害を話した。」


その言葉を聞いたルーシーは、今度は、ギタのほうを見た。


「ギタ・・・貴様がやったのか?」


「お・・・おれは・・やってねぇ・・・カイソンこそ犯人だ!!」


「ギタ!!この期に及んでまだ嘘をつくか。」


「やってねぇ~!!!」


「もういい。例の薬を!!」


「ルーシー様!!俺は、やってねぇ!!」


そう叫ぶギタに無理やり小さな薬を飲ませた。


しばらくして、ルーシーがギタに質問をした。


「スクィニーをやったのはお前か。」


「お・・おれは・・・そうだ・・・あんな堅物俺がやったんだ。あれ?前から狙ってたんだ・・・あれ・?」


首を横に振りながらも本当のことを言うギタ。


さらにルーシーの質問が続いた。


「ホーリーの母娘を人質に奴をやったのもお前か?」


必死に口をあけないでおこうとあがくギタ


「そんなに話したくないか?」


「いや・・・あれ?・・あいつも俺がやったんだ・・・あれ?スクィニーの奴が生ぬるかったんでな・・あれ?」


「そうか・・カイソン・・よくやった」


ルーシーはしばらく俯き考えた。そして、こうつぶやいた


「あと、何隻のこっているのだ?」


「クリオ海賊団が5隻、わが方が8隻・・」


「そうか・・惨敗だな・・」


「しかし、ルーシー様・・・まだクリオ殿も健在ですし・・」


「私の攻撃を受けて平気な奴がいた。」


そう言ってルーシーはミナムをにらみつけた。


「し・・しかし・・・」


「私の攻撃が聞かないのだぞ!!」


ルーシーの言葉にただ黙り込む海賊達・・・


「ルーシー様!!」


「お前ら・・逃げたい奴は逃げろ!!」


ルーシーの言葉に驚く海賊達


「ルーシー様!!」


「私は、負けた・・・だから・・・これ以上お前たちを犠牲に出来ない!!」


「そんなこと言わないでください。俺たち最後までついていきます!!」


「いい加減にしろ!!」


そう叫んで海賊達を睨むルーシー、その海賊達の目には涙があった。


「このままじゃ・・・犬死だ!!死ぬのは私だけでいい!!」


そういい残し、武器を捨て、ゆっくりとベッツィーの前に向かっていった。


「ルーシー様!!」


海賊達の叫び声がこだました。

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