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リーマンクエスト  作者: Seabolt
南海の死闘
104/201

ミナム飛ぶ

次の瞬間ルーシーは、海軍の艦隊に対し攻撃を命じた。


「前方の3隻を殲滅せよ!」




ギタの船を沈めた勢いで海軍は、開いた海域に向け進路を向けつつあった。そんな状況の下、ベッツィーは艦橋に戻って、副長から報告を受けた。


「海賊から攻撃が!!」


ベッツィーが海賊船のほうを見るとすでに攻撃の矢が自船の方へ向いていた。


「くそ・・・対魔シールド!!」


ベッツィーがそう叫んだが、数発が艦隊に直撃した。



「コウア二直撃速力低下!!戦闘に支障なし!!」


「全艦反撃用意!!用意!!テッ!!」


ベッツィーの号令と共に全艦が左舷側にあるルーシー海賊団20隻に反撃を開始した。


「か・・艦長・・・敵が・・・」


副長の声に、ただ冷静にこたえるベッツィー


「わかってる!!」


どうしたらいいんだ?そう思っていると左舷側からミナムが飛び出したのがベッツィーに見えた。


「えっ?」





数分前のことだった。ミナムが突如変なことを言い出した。


「カーネル?」


「何?」


「俺。あそこまで飛べるかな?」


ミナムが指差し差した方には、接近している海賊船の姿があった。カーネルはその距離を見て驚いた。


「あれを?」


カーネルは無理と言おうとした時だった。横からミヌが話しかけた。


「あれは可能ですよ。」


や・・やめて!!!カーネルは心でそう叫んだ。









ミヌの言葉に戸惑うカーネル・・・また・・・飛ぶの?あのときの恐怖がよみがえる。そう決闘の時、あのジャンプを・・・そこへミヌが話しかける。


「カーネルさん、あそこまでだったらそんなに高く飛ばないから。大丈夫ですよ。」


不安なカーネルはミヌのほうを見て、海賊船を指差して。


「ミヌ・・・何が大丈夫なの?あそこよあそこ!!」


カーネルの言葉を聞いても動揺しないミヌ、逆に笑顔を見せた。


「大丈夫ですよ!!前にあそこより遠くへ飛んだから。」


「えっ?」


「そのときはあんなに高く飛ばなかったし。」


「そうなの?」


その話のソウシが乗ってきた。


「じゃぁ・・・私は、浮遊術で飛んでミナム殿を援護します。」


「そうですか。」


ソウシの言葉を聞いたカーネルもソウシに続いた。


「私も浮遊術で援護するわ。ミヌはどうするの。」


「もちろんミナムさんと一緒に行きます。」


「一緒に行くってどうやって?」


「ミナムさんに抱っこしてもらって」


ミヌの言葉にあきれるカーネル


「あんたねぇ~」


その言葉をよぎったのはミナムだった。


「じゃぁ・・ミヌは、俺と行くか」


ミナムの言葉に頷き、ハートマークがつくような声で返事をした。


「うん!!」


デレデレするミヌ・・・心のなでガッツポーズをしていた。


そんなミヌをおいてソウシがルーシーの船を指差し説明した。


「ここから8つ目がルーシーの船です。」


「そうですか。とりあえずルーシーを倒さんと」


「そうですね・・」


「じゃぁ・・行くか」


「ミナムさん抱っこ・・」


甘えるミムを見て何が抱っこよ・・・カーネルがそう思ってい見ているとミナムはヒョイと


ミヌをお姫様抱っこをした。やった!!!そう心の中で叫ぶミヌ


その光景を見て、ムッとするカーネルとソウシ


「じゃぁ・・行くぞ!!」


ミナム達は飛び交う衝波の中、戦艦マリハから飛んだ。



カーネル・ミヌの衝波とソウシの真空波が上空から海賊船を襲った。


「なんだ!!あの攻撃は!!」


彼女らの攻撃を受け煙を上げ、大なり小なり損傷する海賊船!!


「なんて奴らだ!!」


「早く上空に魔導士を!!!」


「ルーシー様!!」


「何事だ!!」


「上空からすさまじい攻撃が!!」


「そのくらい何とかしろ!!」


混乱するルーシー海賊団






そんな中、ミナムは上空を飛んでいた。


「一艘目!!」


そう叫んで一番手前の海賊船を次の海賊船へのステップとして蹴ったミナム。その衝撃は海賊船を真っ二つに折ってしまった。


その様子を見たルーシー


「あ・・・あれは?」


ミナムが蹴った海賊船は次々と真っ二つに折れた!!


そして8隻目、ルーシーの船も前まで飛んできた


「8艘目!!」


「来るぞ!!こしゃくな!!」


そう叫んで攻撃するルーシー


その攻撃を受けたミナムだった。


「ぐ・・」


「なに!!」


私の攻撃が効かないのか?そう驚くルーシの前にミナムが着陸した。



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