ダイズ沖の修羅場 その3
甲板に降り立つベッツィーそこには、ミナム・ソウシ・カーネル・ミヌの四人がまだごたごたしていた。
「あの?」
ベッツィーの言葉が聞こえない4人、それを見てベッツィーは叫んだ。
「ミナム殿!!!ソウシ殿!!」
その声にようやく止まった4人。
「ベッツィー殿」
「忙しそうだが、今一度力を借りたい。」
そう言ってベッツィーは、ギタの船を指差した。
「やりましょうか・・」
そう言って立ち上がるミナムにつられ、ソウシ・カーネル・ミヌも立ち上がった。
「ありがたい。」
「これが俺たちの使命だからな」
それぞれは、戦艦マリハの左舷側に向かった。
一方、助けを請おうと自らに近づくギタの船に向かってルーシーは攻撃をした。
ギタその攻撃に驚いた。そして、ルーシーはこう叫んだ。
「スクィニー海賊団よ。今こそ、仇をとるのじゃ。」
まさか・・・俺が裏切ったのがばれたのでは?そう考えるギタの姿があった。
「やむえん・・・反転だ!!海軍と戦う!!」
そう叫んだ時だった。
「海軍が近づいてきます。」
「なに~!!」
ギタは思っていたよりも海軍が近づいていることに驚いた。そして、くそーとつぶやき、後ろを見るとルーシーがそして、左舷を見るとカイソンが近づいていた。破れかぶれになったギタは、戦艦マリハに向かい攻撃をはじめた。
「副長!!!海賊船からの攻撃です。」
攻撃の様子が見えた副長は冷静だった。
「あの程度ならびくともせん」
急速にギタの海賊船に近づく戦艦マリハ
「副長!!射程圏内に入りました。」
この言葉と同時に、戦艦マリハには無数の衝波や砲丸・矢が向かってきた。
「よし!!面舵一杯!!」
「面舵一杯!!」
「魔導士隊!!対魔シールド!!!」
「回頭角 30度・・・」
「全砲門攻撃用意!!」
「60度」
「魔導士隊攻撃開始!!」
その号令と共に、衝波の反撃が始まった。そして、ソウシの真空波・ベッツィーの超弩弓がギタの船を直撃した。
「うわ~!!!。対魔シールド!!!!」
そう叫んだが、轟音と共に船首に超弩弓が炸裂、船首を大破させた。
次の瞬間、真空波が襲ってきた。慌てて伏せるギタ、そして、真空波は全てのマストをなぎ倒した。
「マ・・・マストが・・?」
「回頭角90度」
戦艦マリハの左舷側がギタの船に見えた。
「ま・・まさか・・・」
そうさっき、僚船が一瞬で大破したのを思い出したギタは凍りついた。次の瞬間
「撃て!!!」
轟音と共に大筒が火を噴いた。次々と直撃する砲弾によりギタの船がほぼ壊滅状態になった。その様子を見たルーシーはこうつぶやいた
何という破壊力・・・
沈み行くギタの船を見て攻撃の手をやめた戦艦マリハ、そこへカイソンノ海賊船がギタめがけて突入してきた。
「親父の仇!!!」
こうしてギタはカイソンに捕らえれた。