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episode1 平穏

元々漫画の原作として書いたので、少々漫画チックかもしれません。

小説書くのははじめてなので、暖かい目で見て…下されば…ウレシイデス……ハイ。

感想なんかもお聞かせ頂けたら尚うれしいです。

―人間よ私を惨めな姿にした動物。

人間のせいで私はもうあの気高い姿には戻れない。




―神よ何故人を許し、私を呪うのだ。








許さない許さない許さない憎いに許さない許さない許さない許さない憎い許さない憎い憎い憎い許さない憎い憎い憎い憎い許さない許さない憎い憎い




人も神も私が……この私が!!!


変えてやる!!


例え何億の月日を経ようとも。

神を消し去り、人を呪われる者とする。









―そしてそのあかつきには私が新たな神となる。








―西暦2998年12月19日


いつもの朝のように俺は7時に起きようとしたが、二度寝をしていたら母さんが部屋まで来て、

「いい加減起きなさい。」

と起こされた。

しぶしぶ起き出し朝食をとる。食べながらテレビのニュースを見ていた。

昨夜(多分)フィリピンのどこかでテロがあったとか。

特に気にしなかったが、それを聞いてた母さんが、

「ふーんこわいわねぇ。」

と呑気に言っていた。

朝の時間をそんなふうに過ごしていたら、いつのまにか登校時間になっていた。

俺はすぐさま制服に着替え、スクールバックを持って家を出た。

行ってきまーす、と言うと少し遠くから母さんの行ってらっしゃーいと言う声が聞こえた。



季節は冬。登校しながら街を見ると、もうすかっりクリスマスで、並木にはびっしり電飾が付いていたり、店の飾りもクリスマスのものがほとんどであった。

途中で教会の牧師、もしくは神父が、

「皆さんクリスマスの本当意味をご存知ですか。」

と通行人に語りかけていた。



学校の門前で

志紋しもん

と名を呼ばれた。見るとそこには妹がいた。

「今日もなんとか間に合ったわね。はい、これお弁当。」

俺の妹、桜雫さくらだ 真璃夜まりやは血の繋がってない同い年の妹だ。

血は繋がってないので似るハズもないが、真璃夜は俺とは違い、眉目秀麗、弓道も高校生の全国大会で優勝するほどの実力者でもある。

「サンキュ。いつもありがとー…なんだけど昨日俺が作ったやつだけどな。」

「お母さんも私も料理は不得意だからね。志紋いつもありがとう?」

何故疑問系なのかと言おうとしたが、俺が朝が弱くて弁当を忘れるので、こうして真璃夜が届けに来てくれているので、文句を言う資格はなかった。


「でも校門で待っててくれなくても構わないぞ?俺毎日ギリギリだしさ。」

そう言うと真璃夜は静かに笑いながら、

「気にしなくていいわよ。朝練終わった後って暇だし、好きで待ってるのよ?」

「でも一応お前優等生なんだし、遅刻したら単位落ちて困るだろ。」

一応ってなに、と少しムッとして見せたが演技らしく、すぐ元の表情に戻りこうつづけた。

「私が自分を優秀だと思っている訳ではないわ。

周りがそう思ってるだけであって、他人の意見なんて私はどうでもいいの。

それに日頃の行いが良いからたまに遅刻したって痛くも痒くもないわ。」

やはり真璃夜は賢い(いろんな意味で)立派な確信犯である。

教室に向かって歩いていると、あっそういえばと真璃夜が思い出したように言った。

どうしたと訪ねると、

「今日朝教会の牧師さんかしら、街で人に話しかけてたのよね。クリスマスの話だと思ったけど。」

「俺もそれ見たよ。昔に比べてキリスト教増えたよなぁ。」

俺達も一応キリスト教徒である。

真璃夜も教会の孤児であったのを教会に行っていた母さんが養子にしたのだ。

「そうね。私のクラスの子もキリスト教の人多いみたい。

やっぱり終末が関係してるのかしら?」

終末とは聖書の最後に書いてある話のことだ。

新しい世になり、前の世界が終わると言うものだ。

今から500年ほど前に人類は滅びていなくなったらしい。

だか神が新しく人を作り直し、今の世界になったんだとか。

それが正式な神の言う終末だと俺と真璃夜が小学校に上がった頃、世界中で話題になった。

「でも500年前の事って謎が多いらしいのに、よく正式にできたよな。

それに今新しい世界?な訳だけど、なんか聖書に書いてある話と全然違う気がするんだけど。」

「何か迫力がないわよね。もっとメルヘンな感じが良かったわ。」

メルヘンとは具体的にどういう感じなのだろう。

「母さんは未だに納得出来ないらしいけどな。」

俺達も終末が正式になる前は教会に通っていた。

母さんは未だに終末が受け入れられないらしく、それが理由かはよくわからないが、教会には行かなくなった。

「お母さんももっとメルヘンな世界がよかったのよ。女の子ですもの。」

―それは違うと思う。…思いたい。

そんな他愛のない話をしてるうちに二年の校舎について、それぞれの教室に向かった。




毎日学校に行き、友達と話したりふざけたり、学校が終わったらバイトをし……平凡とも言えれば平穏とも言える日々を俺は毎日過ごしている。

今も窓の外を見ながら、じじくさいが 平和だなぁ、とボーっと思っていた。

「今から約500年前みんな知ってると思うけど、終末が来た訳よ。

10年ぐらい前すごい話題になったよねー。」

今は歴史の授業である。五時限目と言うなんとも眠くなる時間の授業だったが、朝の話題とかぶったので耳がそちらへ少し向いた。

「人類が一回滅びて新しくなったのが今の世界な訳なんだけど、終末を詳しく綴った書物がなかったから最近って言っても10年前までは終末が本当なのか伝説みたいなものなのか曖昧だったんですよ。

でも終末を正式なものにした決定的な歴史的証拠ってのがあるんだねー。」

ここテストに出るからよく聞くようにー、とベターなセリフを先生は言った後再び話し始めた。

「前の世の人ってのは心臓って言う臓器があったとされています。

医学関係の書物には絶対と言っていいほどこの臓器は載っています。それほど重要な臓器だった訳です。前の世で使ってたとか言う人体模型なんかにも心臓がついていたりします。

かわいい形に書いてあったりすることもありますが、実際はなんとも言えぬ気持ち悪い形をしています。」

昔の人に謝れ。

「そんな昔の人にとって命であったとされる心臓ですが、私達にはありませんね。

誰でも答えられるとは思うけど一応指します―…じゃ桜雫君今の私達の命ってなーんだ?」

指すというより、ナゾナゾを出すような先生の問いかけに少しイラッときたが、静かに立ち上がって答えた。

「……マナです。」

はい正解ありがとう。と先生が軽く言って俺は静かに席につく。

「今の私達の命ってのはマナですね。

お葬式で休息につくマナを見たこと何回かあるよね。

大きさは手のひらほどで赤くてキラキラしたやつです。

教科書の資料に載ってますね。

体のどこかしらが大きな損傷を受けたり、病になったりすると私達は死んでしまうね。

それは昔の人も一緒なんだけど、マナと心臓はまた少し違うんだよね。

昔の人ってのは死んだら心臓が止まって、ハイおしまい。だったんだけど、マナは人に壊されるか眠りにつかない限りまた違う人として生きますね。

リサイクルされた知り合いのいる人手上げてみてー」

教室の中で少人数の人間が小さく手をあげた。

上げだのは一部の正直な生徒であり大半の生徒は面倒臭がって上げてないだろう。俺もそうだった。

「―はい、ありがとう。

結構いるよねマナにも眠りがあって生きていた、起きていた分、休息を与えてあげなきゃいけません。

だけどまだマナが眠りについていない時死んでしまった場合、また新しい人間として生きることになります。

そのことをリサイクルと言います。

あー眠りについて起きた後もまたリサイクルをして違う人間として生きている人もたまにいます。」


この内容の授業は色んな教科で話す内容なので耳にタコだった。

最初のほうは結構聞いてたものの次第に眠くなってきて、あくびをした。

「マナも粉々にしてしまえばもうリサイクルされません。絶対にしないように。当たり前ですが。」

この先生にしてはまじめな口調で言っていた。

「あとリサイクルされるからって、自殺みたいなバカな真似はしないで下さいよー。」

自殺のほうはどうでも良さ気に見えた。

―暇だ。眠い……平和だ。



放課後。真璃夜のクラスのほうが早くホームルームが終わったらしく、俺のクラスの前まで来ていた。

真璃夜は優等生でもあったが学校一の美少女でもあってよく目立った。

そんな妹を持って鼻がたかいようなプレッシャーなような、他人の視線が慣れてはいたが、結構痛い。

「朝以外で俺のこと待ってるなんて珍しいな。

部活早く行かなくていいのか?」

そんなに待ってない、要件が済んだらすぐ行くと言って更につづけた。

「朝言いそびれちゃったんだけど、お母さんが私の全国大会のお祝いずっと出来てなかったから、今日してくれるらしいの。

クリスマスは志紋がバイトで忙しくなるからそのお祝いも兼ねてですって。」

「オッケーわかったけど今日バイト19時ぐらいまでシフト入ってたから真璃夜、母さんと先に行ってて。俺も後で行くから。」

「わかった。駅前のフランス料理のレストランだから8時半待ち合わせでいいかしら。」

了解と言ったら真璃夜はじゃあね、と小さく手を振った。が、もう一度振り返って

「遅れないでね」

と言って去って言った。

俺はこの時後に起こる出来事のことなど知る由もなかった。




バイトも早めに終わったので俺はバイト場に近いデパートで母さんと真璃夜のクリスマスプレゼントを買おうとデパート店内に居た。

「昨日フィリピン郊外のカトリック教会でテロがありました。

テロ組織は近年過激な行動が目立つ、反キリスト教の団体で、約120のマナが破壊されたという報告がー…」家電品店のテレビでニュースが流れていた。

どうやら新聞でもニュースでもこの話題で持ちきりのようだ。


母さんにはマフラーをセール品であったが購入。

真璃夜には小物やアクセサリーが無難だとは思ったが、真璃夜は無欲な奴なので、いまいち趣味がわからなかった。

(真璃夜の好みといえばー…あ。)

そこにあったのはネコにも見えればブタにも見えイッカクにも見えるような一部のコアな女子に絶大な支持をうけている(らしい)サイのマスコット、ワタナベさんがいた。

「やっぱりアイツにはコレしかないか。」

真璃夜の部屋にはこの得体の知れないサイっぽいものが散乱している。

上・下・右・左どこを見てもワタナベ、ワタナベ、ワタナベ、ワタナベ。四方360度ワタナベかいる。

真璃夜はこのワタナベを何故かは知らないが溺愛している。

好みのわかりにくい真璃夜だが、だいたいワタナベを贈れば解決する。たまに母さんとも被るが。

(アイツ、ワタナベの事になるとキャラ変わるよな)

そう思うと少し笑いそうになった。

ワタナベのストラップを購入した俺は待ち合わせの場所に向かっていた。

途中何台ものパトカーが横切って行った。

(交通事故か…?にしては数が多いような……何かあったのか?)

パトカーが横切って少しして携帯がなった。

(誰だ?)

「はい。」

「こちら○×病院の者です。桜雫真璃夜さんのご遺族の方ですか?」

―不安がよぎる。

「至急○×病院までお越し下さい。」

急いで俺は病院へ向かった。

ドクンと何かが急速に跳ねている。

(五月蝿い…静まれ!!)

だがそれは静まることはなく不安を一層掻き立てた。

病院に着き、受け付けに行く。

「あの……桜雫…真璃夜の…遺族ですが……」

息を切らしながら話す。

「桜雫様ですね少々お待ち下さい……………205室です」

病院内だがその時は考えもせず走った。

205室に着くと、そこには医師と看護婦がいた。

「あの……真璃夜は………?」


医師は口を開いた。

「―残念ですが……」


















いやだ























―聞きたくない































「お亡くなりになりました。」









この日を境に俺の平穏は狂っていった。

携帯投稿で読みにくかったので少し修正しました。

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