ニート
次の日、早速メモを渡され、メッセージの収録が行われた。このメッセージを使いある大物を呼び寄せようとしているのが今の黒ずくめの集団だった。
「よし。メッセージは三分後に発表される。」
カップラーメンか。
「これでついに我々の長年の宿敵であるやつを罠に仕掛け。」
警察官
「ここがさきほどのメッセージに記されていた場所か。」
奴らを追い続けて15年。この日ついにしっぽを見せた。やつらはここら一体に薬を流し、秩序を乱してきた。この男、藤木義人は警察官である。一匹オオカミであり警察組織のはぐれものである。
「ついにふふふ。この組織のボスを逮捕し成果を上げればやっと昇進がかなうかもしれない。」
まだ、パチンコに行ったことは誰にも気づかれていないはず。
「さて、銃に弾は込められている。よし、突入しよう。」
「待つんだ。藤木刑事。」
「ああ?」
声のする方向を見ると、上司の雲井課長と機動隊の面々がいた。
「君はまた単独行動か。いい加減私の忠告を聞くんだ。ちゃんと相棒をつけるよう上に掛け合う。だから。」
「いいえ。課長。お気持ちはありがたいですがわたしには相棒はいりませんよ。」
「なぜだ?」
「何回懲戒処分をくらっているとおもうんですか?課長のメンツは、つぶせませんよ。パチンコが待っているのに。時間がかかるからパチンコ行けなくなるし。」
「そうか。しかし、すまないが今回の相手に関しては、警察組織のメンツがかかっている。だから、おまえ一人の成果にはできない。このチームに加わってもらう。」
「ええええええ。課長。お願いしますよ!」
「だめだ!奥さんに言うぞ。」
「ええ!!パチンコに行けなくなる。」
男たるもの家庭においてはいつも尻に敷かれるものである。悲しい法則だ。
「では、二手に分かれて侵入する。この建物は、耐用年数はかなり過ぎているから皆気を付けて進むように。」
「オラ!やつらが目立つ行動をとってきた。これは、おれらへのあてつけに違いない。しっかり奴らをボコボコにするぞ。」
中華系マフィア、宙崑楼は、メンバーを率いて黒ずくめの集団がいる建物に向けて出発した。
「やれやれ。なんか変なやつらが来たなー。」
黒ずくめのボスは、画面のなかでそれぞれの集団が移動しているのを確認している。
「この建物は色々な罠が張り巡らされているからな。」
ボスは不敵にニヤリと笑う。
建物東部
「課長!この階段なぜかローションが塗ってあるんですが。」
「うん?たまたま掃除業者が拭き忘れたんだろ。ハハハハハハ!」
「アアアアアアアアア」
滑ったのは課長より下の階にいた全員。
「フフフフフフフフフ。排除完了!」
「流石ボスです!」
「さてもう一つを見てみよう。」
地下
「ここは警察の知らない地元の人間だけが知る入り口だ!奴らはさすがに俺たちがここを知っているとは思わないだろう。」
「フハハハハハハ。ここからならすぐに侵入し、、、。」
「お頭!前からロボットがでてきたぞ!」
「なに?」
見ると確かに、ロボットが前から襲ってきていた。
「敵性個体を多数確認。プログラムを実行します。」
「実行、実行。」
ロボットは、ギロチンを装備し、襲い掛かる。すると、マフィアは、
「こちらがなんの準備もなく来ていると?」
ガキイン!マフィアは日本刀を装備し、ギロチンと打ち合っていた。
「ロボットには、プログラムはあるが人間には勝てない!」
そういうと、マフィアは、刀を縦に構え、
(正道流鱗はがし!)
ロボットの腕が取れ、同時に刀が折れた。
「なに?」
「フハハハハハハ。まあさすがの腕だと言っておこう。」
「このロボットは鋼鉄なのだ。その刀よりも本来は硬いのだよ。」
「なんだと?」
「技術が上回っていたから腕が落ちたんだ。まあ、ロボはあと100体いるから頑張ってくれ。」
「へ?」
唖然とする、マフィア。
「フフフ。今日はこれくらいで勘弁してやる。」
マフィアはB級映画並みの捨て台詞を吐くと一目散に逃げていった。
「ふう。あまり面白くないな。金をかければ簡単に襲われなくなる。世の中平和なものだ。」
「そうですね。ボス」
「やはり薬物の売り上げは大きいですね。」
「そうだな。やはりあの方には感謝しなければならないな。」
「そうですねえ。」
「ボス。今月の売り上げは先月比で20%増加です。」
「フフフフフ。」
「素晴らしい。」
ボスは増えていく貯金通帳を眺めてウハウハしていた。
ある和風の一軒家
「君は、いつまで私に付きまとってくるのかな。」
一人の女が知りあいのおじいさんに会っていた。
「なんだ?私をそんなに意識しているのか?」
「あら。私とそういう関係になりたいの?」
「それはこちらのセリフだよ。私に惚れているんだろ?」
「うるさいわね。」
「それよりもどうやってここまで?」
「あら。あなたの指示じゃないのかしら?私の息子をさらっておいて。」
「君の息子を?なんのことだ?」
「あら。あなたの指示じゃなかったのかしら。まあいいわ。どちらでも。とにかくいますぐ彼らを止めなさい。さもないと警察にあなたとやつらの関係を漏らすわよ。」
「やつら?」
そういいながらその女は、動画を見せてきた。
よく見ると、黒ずくめの男が後ろに立っている動画をみた。
「なるほど。最近金回りがよかったから泳がせていたが君の活動範囲にまで入ってきたかね。わかった。対処しておこう。」
その回答を聞いて、女は消えた。
「やれやれ。困ったものだな。彼女にも。」
そう言いながら、部下を呼び出す。
「お呼びでしょうか?」
「消してこい。」
「分かりました。」
そういって、部下は姿を消した。
「やれやれ。」
顔に十字の傷を持つおじいさんはそう言って不敵な笑みを浮かべた。
ビル
黒ずくめのボスは、悩んでいた。女が現れることはなく。そのまま時間が過ぎていた。
「どうしようか。そろそろ現れないとなるともうこいつを拷問にかけるしかなくなるぞ。」
「そうですねえ。しかし、あの動画が伝わってないということはないんじゃないですか?」
「そうだよなあ。でももうこれ以上待てないからさっさと拷問にかけよう。」
「わかりました。」
黒ずくめの部下が、監禁している檻に向かう。
「お疲れ様です。」
組織の人間に声をかけられ、檻の前に来た。そして、だれもいなかった。
「あれ?ここにいれたんじゃないのか?」
「そのとおりです。確かにここに入れました。」
「ふむ。出ていないんだな?」
「誰も見ていないです。」
「そうか。」
そういって、辺りを見渡すと、檻の窓がこわされている。鉄格子もねじきれていた。なるほどな。相当なやつだな。でも、手錠はそのままだからここからの脱出には時間がかかるはずだ。特に、ここは地上30階だからな。
そういいながら、黒ずくめの組織は大騒ぎで急いで人質を探し始めた。
「はあー。にしてもあのあと結局快く送り出してくれたけどあれで良かったのかな?」
ニートは路地を歩いていた。
「あれ?ここどこ?」
気が付いたら路地にいた。記憶を掘り返すと友達のように黒ずくめの人が送り出しくれた記憶しか無い。そこから小さい子供たちと遊んでいたという記憶しか無い。うん?なにか違和感があるがまあいいか。
しばらく路地を歩く。空は綺麗な夏空だった。空気も澄んでいた。そんな中を移動していくと。
「汝、この槍に身に覚えはあるか?」
みすぼらしい身なりの爺さんが声をかけてきた。
「?だれだおじいさん?」
「この槍を思い出せ。さすれば災厄は回避されるであろう。」
「はあ。」
そういっておじいさんは姿を消した。
時間がたち、ようやく路地から川に辿りついたニートは、ベンチでくつろいでいた。しかし、一向にあの槍がなんなのかわからなかつた。
「あなたここでなにしてるの?」
「はい?」
ベンチで腰かけているとなぜかだれかが声をかけてきた。見ると、お○ぱいの大きい女の人だった。
「あなた見た感じ働いてないでしょ?」
「いきなりなんですか?失礼な人ですね。」
「だってこんな平日の昼間からこんなベンチでぼーっとしてるなんて働いてないと思って」
「まあ普通に考えるとそうかもしれませんがだとしてもあなたは非常識な女の人にしか見えないですが。」
「え?そうなのですか?こういう感じで話せば大体の男の人はひっかかってきたのでそんなことを言われるのは初めてですね。」
まあそんなお〇ぱいもってたらたいていの男はひっかかるでしょうね。やれやれここは男としてこの女の人をしっかりとりーどしていかねばなるまい。
「それより僕に何か用ですか?」
女の人はあたりを見渡して人がいないことを確認すると、
「ごめんなさいね。」
「あん。」
首のあたりになにか衝撃を感じた後ふたたび僕の意識は落ちました。




