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燃えよ黒狼 (枠取り用、執筆途中

枠取り用

執筆途中

挿絵(By みてみん)

「黒狼さんって、あなたの事ですよね?」

 突然、背後から声をかけられた。知らない男だ。

 ここはアリアの西の辺境都市レーヴァへと続く街道。

 こんな田舎街にそうそう頻繁に人の出入りがあるわけではない。

「いや、そのように人から言われた事はあるが‥‥己で名乗った覚えはない」

 普段のウォルフガングの人柄を知る領民が見ていれば驚くほど、その言葉には棘がある。

 あまり感情的にならない男が、敵意を隠すことすらしない。

 騎士は身に覚えがある危機が迫っている事を確信していた。


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