表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おっさん冒険者のキャラクターシート  作者: 愛自 好吾


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

94/157

第94話 ファンナと相談






 冒険者ギルドの酒場で一杯やりながらファンナの到着を待つ、外はもう薄暗くなっている。あちらこちらのお店で魔道ランプが明かりを灯している。ギルドの中にも明かりが灯った。


魔道ランプとはマジックアイテムの一つだ。詳しい構造はわからないが、なんか魔石を利用して明かりを照らすアイテムらしい。マジックアイテムなので当然お高い、1つ金貨数枚はするようだ。


俺達冒険者は手元の明かり取りにそこまでお金は掛けられないので、松明を使っている。まあ、洞窟や遺跡などのダンジョンに潜る専門の冒険者は魔道ランプを所持しているようだが。っと、そこへファンナがやって来た。ピピも一緒だ。


「遅くなりましたジローさん、さっきそこでピピちゃんに会って」


「・・・だいぼうけんしてきた」


「大冒険?ピピ、普段そんな事してたの、一体どんな冒険なんだい」


「・・・え~とね~、もんすたーたいじ」


「うふふ、農家の育てている果物から害虫を退治しているみたいなんです」


「へえ~、そんな事してたのかいピピ」


「・・・おれいにリンゴをたべさせてもらった」


「そうか~、それは大冒険だったねピピ、偉いぞ、人の役に立てているって事じゃないか」


「・・・えっへん」


ファンナとピピは俺達の座っているテーブルの席に着いた。ピピはテーブルの上だ。


「ファンナ、お疲れ」


「お疲れ、ファンナ」


「ルビーさん、サーシャさん、お疲れ様です、あ~、お腹空いた、すいませ~ん、エール一つと生姜焼き定食下さ~い」


「は~い、ただいま~」


「はい、ファンナ、今日の報酬の銅貨5枚だよ」


「あ、報告してきてくれたんですね、ありがとうございます」


俺はファンナに今日の報酬の半分の銅貨5枚を渡す。


「ピピ、リンゴをご馳走になったって事はお腹いっぱいなんじゃないのかい」


「・・・さくらんぼはべつ」


「そ、そうかい、・・・すいませーん、フルーツの盛り合わせ一つ下さい」


「は~い」


ウエイトレスのおねえさんは今日も忙しそうだ。


この冒険者ギルドの酒場には2人のウエイトレスさんが働いている。どっちもかわいい女の子だ。この前胸を鷲掴みしてしまった女の子はポニーテールのウエイトレスさんだ。もう怒ってないよね。もう一人の子はショートヘアが似合う活発そうな女の子だ。実はファンナの幼馴染だったりする。


「生姜焼き定食お待ち、エールは後で持って行くね、ファンナ」


「忙しそうね、クリス」


「まあね、この時間帯は特にね」


「あまり無理しないようにね」


「はいよ、やさしいねえファンナ、だったら手伝え」


「遠慮しとくわ」


「へいへい」


クリスと言うファンナの幼馴染は仕事へと戻っていった。仲がいいな。


「フルーツの盛り合わせお待ち」


「・・・やったあ~、さくらんぼだ~」


「ピピはホントさくらんぼ好きだよね、皆さんもさくらんぼ以外のフルーツをどうぞ」


「ありがたく貰うよ、ジローさん」


「私も貰うわ」


「いただきます、ジローさん」


「エールお待ち」


「ありがとう、クリス」


みんなでお酒を飲みながらフルーツを食べる、そういやあ俺も腹が減ったな、何か注文しようかな。


おっと、その前に・・・


「ファンナ、実は相談したい事があるんだけど」


「相談ですか、何でしょう」


「もうそろそろ俺達、Eランクへのランクアップの昇格試験を受けたらと思うんだけど、どうかな」


「ランクアップの昇格試験ですか、いいですよ、ジローさんさえ良ければ」


ファンナはあっけらかんと返事をした、予想してたのかな?


「ホントかい、じゃあ早速昇格試験の手続きをしてくるけど、いいかい」


「はい、むしろ遅すぎた位だと思っていました、ジローさんちっともそう言う話、してくれないから」


「ごめんごめん、気を使わせちゃったね、いや、ほら、ランクが上がると責任とか色々面倒だから」


「もう、何言ってんですかジローさん、実績も経験もあるのに勿体無いですって」


「わかった、じゃあ昇格試験を受けるって事で、いいんだよね」


「はい」


そうか、ファンナもランクアップの事を考えていたのか。俺が言い出すのを待っていたのか。なんだか気を使わせてしまったようだ。ファンナは優しい子だな。


・・・よーし。俺もいっちょうやってみますか。


「それじゃあ受付に行って来るよ」


「お願いしますジローさん」


「お、やっとジローが動き出したみたいね」


「しっかりやんなよ、ジローさん」


「はい」


俺は冒険者ギルドの受付カウンターに行く、そして受付のおねえさんに声を掛ける。


「すいませ~ん、冒険者のジローですが」


「あら、ジローさん、何か御用ですか」


「実はEランクへのランクアップの昇格試験を受けたいのですが・・・」


「もう、やっとですかジローさん、わかりました、手続きはこちらでやっておきますから、明日の朝、冒険者ギルドに来て下さいね、ファンナさんと一緒に受けるんですよね」


「はい、そのつもりです」


「わかりました、ファンナさんにも伝えておいて下さい、明日の朝一ですからね、いいですね、遅れないようにして下さい」


「わかりました、ファンナにも伝えておきます」


そうか、明日、いよいよ昇格試験か。なんだか緊張してきちゃったぞ。




おじさん大丈夫かなあ









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ