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おっさん冒険者のキャラクターシート  作者: 愛自 好吾


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第77話 冒険者





 結婚式会場の大ホールは、パニックに陥っている。


逃げ惑う人、武器を手に戦おうとする者、その場に立ちつくす人、悲鳴を上げて走り回る人。そんな招待客を守ろうと衛兵達が誘導して安全地帯を確保しようとしている。


バンガード殿達騎士は王族の護衛をする為に位置取りをしている。素早い動きだ。


俺達はラッセルと対峙する、目標は当然召喚されたガーゴイルの撃破だ。


ガーゴイルというのは石でできた悪魔の姿をした動く石像といった感じのモンスターだ、背中に翼が生えているため、おそらく空も飛べるだろう、石でできている為、当然防御力は高い。魔法は効くだろうか。


確か石化攻撃をしてくるはずだ。厄介だな、接近する時は十分気をつけないと。


「まずいねえ、こうも人が密集しているとあたいの魔法は使えないよ」


「ルビーさんは、とりあえずアタックの魔法を俺達に」


「あいよ!」


「サーシャはガーゴイルが上空に飛んだら攻撃」


「私の弓じゃ、ろくにダメージを与えられないと思うけど」


「少しでもいいから牽制して」


「わかったわ!」


「ファンナ、悪いけど魔法少女よろしく」


「は、はい! マジカルアーーープ!」


ファンナは魔法少女に変身している、ファンナの体が眩い光に包まれてあられもない姿になり、どこからともなくリボンが出てきてファンナの体に巻きつきミニスカートのコスチュームになって、ファンナは魔法少女になった。剣はいつの間にか魔法のステッキになっていた。


「魔法少女マジカルファンナ! 愛と共にここに見参!」


よし、舞台は整った、あとはやるだけだ。だが、それが一番厄介だ、相手はガーゴイル、一筋縄ではいかないだろうな。慎重に行動しよう。


まずは小手調べ、ハンドアックスに持ち替えて狙いを付けて・・・今だ! 投擲。


「グギッ?」


しまった!? 外した! 避けられたのではなく、外してしまったのだ。ファンブルってやつだ。


なんてこった、急いでショートアックスに持ち替える。シールドを構えてジリジリと近づく。


「さあ! いくわよ動く石像! スパークウィップ!」


ファンナの攻撃がガーゴイルに当たる。


少しだがダメージを与えている。


俺もダッシュで接近してみる。


「グギ!」


気づかれた。ガーゴイルは上空に飛び上がった。


「サーシャ!」


「任せて!」


サーシャの弓矢が放たれる。


ガキンッ


しかしガーゴイルにダメージを与えているかはわからない。


サーシャの放った矢は弾かれた。


「アタックの魔法支援があってこれなの! なんつー硬さなのよ」


やはり硬い相手には相応しい武器じゃないとダメージが与えられないって事か。


「ファンナ、その武器は形を変えられるかい!」


「ええ! 出来ますよ!」


「ならば、ハンマータイプの武器に変えてみてくれ!」


「わかりました!」


ファンナはステッキを上に掲げた。


「モードチェンジ! ライトニングハンマー!」


魔法のステッキはみるみるうちに大きなハンマーへと形を変えた。


「ジローさん! 準備できました!」


「よし! 俺が先行する、ファンナは後から付いて来てくれ」


「はい!」


今一度、ガーゴイルに接近する。


相手は空にいるため、俺のショートアックスでは届かない。


よし、ここは一つ覚えたての魔法攻撃をしてみるか。


手を前に突き出し魔法を唱える。


「ファイアー!」


あつっ、てっきり手の平から魔法の火が出ると思っていたが、胸板から火が出た。


胸板から火だ、ブレストからファイアーだ。


「魔法!? ジローさんが!」


ルビーさんが驚いていた。初出しだもんな。


しかし、こっちも驚いたが、ガーゴイルも驚いたようだった。


おかげで相手の初動が遅れて俺の放ったファイアーは直撃した。


「グギャアア」


よし、やったぞ。かなりのダメージを与えた様だぞ。


このチャンスを逃す手はない。


「ファンナ! 俺の盾を踏み台にしてジャンプアタックだ!」


「はい!」


俺はその場で盾を上に構えて腰を落とす。


ファンナがジャンプして俺の盾に足を乗せる。


俺は勢い良く盾を上に動かす。


その反動でファンナは更にジャンプする。


ファンナの高さはガーゴイルを飛び越えた。


ファンナのライトニングハンマーが振り下ろされる。



「成ばあああああーーーい!!」



ガーゴイルにハンマーが直撃。


ファンナがガーゴイルを粉々に粉砕した。


ファンナが着地して、後から粉々になったモンスターが辺りに落ちた。



「成敗! 完了!」



俺達はガーゴイルを倒した。


さすがファンナだ、頼りになる。


あとはラッセルだけだ。ラッセルはただ呆然としている。そして我に返る。


「な、何故だああーー! 何故私の邪魔をするのだああ! 関係無いではないか貴様らはああ! 何故私の邪魔をするのだああーー!」


「それは俺が!」


「あたいが!」


「私が!」


「私達が!」



「「「「 冒険者だからだ!! 」」」」



さあ、おじさん達のターンはまだ終わっちゃいないよ














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