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おっさん冒険者のキャラクターシート  作者: 愛自 好吾


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第41話 バルト要塞奪還作戦 ④





 俺はオークロードと少し距離を取る、これ以上ダメージは負えない。


その代わりにルビーさんがダガーを構えて前に出た。ダガーの刀身に手をあてて、何やら魔力みたいなものを込めている。するとダガーの刀身がみるみるうちに赤熱してきた。


ルビーさんは魔法の杖とつばの広い帽子をその場に置いた。


まさか、ダガーで戦うつもりか。魔法使いは紙装甲だ、接近戦はあまりおすすめできない。


「ルビーさん、何するつもりですか!」


「ジローさん、あたいはね、単体攻撃魔法は出来ないけど・・・」


ダガーの刀身が赤熱して輝いた。物凄く熱くなっている様だ。


「単体攻撃は出来るんだよ!」


その瞬間ルビーさんはオークロードに一気に接敵した。


「いくよ! 炎の剣舞ブレイズダンス!!」


オークロードのこん棒を華麗に避けて、ルビーさんは赤熱したダガーで容赦なく切りつける。


ダガーの切り口から炎が噴き出している。


物凄い速さでルビーさんはオークロードを切り刻んでいく。


その姿は妖艶にして華麗、あやうい艶やかさがある。


まるで炎と踊っているみたいだ。


「ブフォッ」


オークロードは堪らず逃げ出そうとしている。


「おや、ダンス中によそ見かい!」


ルビーさんのブレイズダンスの速度が上がっていく。


オークロードは回り込まれて逃げられない。


オークロードの体中から炎が噴き出ている。


ダガーによる攻撃はオークロードの厚い皮膚を無視してダメージを与えていく。


そして、ダンスもラストになる、オークロードの全身から炎が噴き出ている。


ルビーさんは華麗に決めポーズをとる。


炎の剣舞、ブレイズダンスを踊り終えた様だ。



「ショータイムは、・・・終わりだよ・・・」



次の瞬間、オークロードはドシーンと鈍重な音と共に倒れた。


倒したのか、ルビーさんが。凄い。


「お見事なダンスでした、ルビーお姉様!」


サリー王女がルビーさんに見惚れていた。


俺もファンナもただ見惚れていただけだった。


「す、凄いです!」


「お疲れ様です、ルビーさん」


オークロードはピクリとも動かない。どうやら倒した様だ。


「・・・ふう、久々だったよ、この踊りは」


「あら、まだまだ現役じゃない、ルビー」


いつの間にかサーシャが近くにいた。


ルビーさんとサーシャがその場でハイタッチする。



「「「「 わああああああああーーーーー!!! 」」」」



次の瞬間、周りの兵士達から歓声があがる。


いつの間にかオークやゴブリンを倒した王国軍兵士達がこの戦いに見入っていた様だ。


「見事なダンスじゃな、ルビー嬢!」


「騎士グレンも来てくれてたのかい!」


「ああ、サリー様の護衛じゃ、ルビー嬢を助けたいと言っての」


「それはどうもありがとうよ、おかげで何とか生きてるよ」


「ルビーお姉様! ご無事で何よりです!」


「サリー王女様、助けに来てくれてありがとうよ、だけど、王女様が無茶しちゃだめじゃないか」


「ですが、ルビーお姉様達が心配で・・・」


「・・・ありがとうよ、おかげで助かったよ、サリー様」


いつの間にかバルト要塞からモンスターの姿が消えていた。生き残ったゴブリンもオークも逃げ出した様だ。王国軍や冒険者達からの歓声は鳴りやまなかった。


ふう~やれやれ、どうやら何とかなったみたいだ。


王国軍はバルト要塞を奪還した。


朝日が俺達を照らしていた。


俺は・・・役に立っただろうか・・・。


いまいち自信がないな。だけど・・・。


「やったぞーー!」


「ああ!俺達は勝ったんだ!」


「これで家族の所に帰れる!」


「酒だ!戦勝の酒を持ってこい!」


・・・みんないい笑顔だ。それだけは確かだ。


「ジローさん、お疲れさん」


「ジロー、やったわね!」


「ジローさん、やりましたね!」


「ええ、何とかなったみたいですね」


みんな、笑顔だ。俺も笑顔なんだろうか。


いまいちわからないや。



{シナリオをクリアしました}

{経験点2000点獲得}

{シークレットシナリオをクリアしました}

{3BP獲得 1SP獲得}



お、いつもの女性の声が聞こえた。


ふう~、どうやら終わったみたいだ。


俺のやった事なんて大した事ないけど、何とかなって良かった。


「バルト要塞は取り戻しました!みな、勝どきをあげよ!!女神アルナ様に捧げよ!!!」



「「「「「 わあああああああああああああーーーーーー 」」」」」



サリー王女様が高々と腕を上げる。


王国軍兵士達と冒険者達が勝どきを上げ、バルト要塞奪還作戦はこうして終わりを告げた。


俺はその場で大の字になって横になる。


「疲れた~」


何故だか心地よい感じになった。




おじさん、ちょっと横になるよ











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