表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おっさん冒険者のキャラクターシート  作者: 愛自 好吾


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/157

第21話 王女、裁く






 四人がかりで黒ローブの男、バインダーを取り押さえ、俺はバインダーが持っていた白の指輪を回収した、やはり持っていたか。これで女神エキナの召喚用アイテムが揃った訳だ。こんな物騒な代物はとっとと女神神殿にでも保管してもらおう。


騎士グレンが、武器を鞘に仕舞いながら俺に聞いて来た。


「ジロー殿、先程こやつの事を闇の崇拝者と言っておったが?」


「ええ、光と闇の女神エキナを呼び出そうとしていました」


「何じゃと!? 女神エキナを! ・・・それは一大事ではないか!!」


「そうですね、だけどもう大丈夫です。女神召喚を阻止しました」


ルビーさんも身のまわりの衣服などに付いた埃などを払いながら聞いてきた。


「つまり、もう終わったんだね。ジローさん」


「・・・そう、ですね・・・ルビーさん」


ふむ、終わった、んだろうか?


「まったく、闇の崇拝者は極端な物の考えをするヤツが多くて困ったもんじゃわい」


「騎士グレンさんもお疲れ様でした」


「救援、感謝するぞい」


騎士グレンはみんなに礼を言った。ゲイルさんはスグ男爵から奪った指輪を俺に渡してきた。


「ジローさん、はいこれ、黒の指輪でさあ」


「ありがとうございます、流石ゲイルさん、まだまだ現役じゃないですか」


「よしてくだせい、ルビーの姐御の魔法で動きが鈍ったおかげでさあ」


俺もサーシャに、スケルトンナイト戦の時の支援攻撃の事でお礼を言う。


「サーシャもあの時助かった、ありがとう、流石スナイパー」


「でしょ」


そこで、ゲイルさんがこんな事を言った。


「ルビーの姐御もサーシャの姉さんも何でパーティー解消したんでやすかねえ」


「あたいだって色々あるのさ」


「あら、私は別にいいわよ、何時でも」


「あ~ハイハイ、わかってるよ」


確かに、二人の連携はしっかりと取れていた様に思う、パーティーを解消しても二人共良好な関係なのかもしれないな。


戦闘の熱も冷め、大分みんな落ち着いてきたところで、バインダーの処遇はどうなるのか? とゲイルさんが聞いて来た。


「こいつはどうなるんでやすか?」


これに騎士グレンが答える。


「そうだな、おそらくこやつがサリー様をさらったであろうからの」


「女神召喚の未遂に、王族に対する犯罪行為、間違いなく有罪でしょうね」


「こやつの事は女神神殿の者たちに任せるしかないのう」


何はともあれ、これで・・・


「キャアアアーー」


何だ?!


振り返るとスグ男爵がサリー王女を羽交い絞めにしていた。メンデル子爵も気付かなかったようだ。騎士グレンがスグ男爵に直ぐ切り掛かれる様に剣の柄に手を添えている。


「スグ男爵! 何をしておるか! 王女を放さんか!」


「うるさい、老いぼれめ、わしはもう終わりだ、こうなったら・・・」


メンデル子爵もスグ男爵に油断無く言った。


「何を血迷っておるのだスグ男爵殿! サリー王女殿下を放されよ!」


「メンデル、貴様はいい身分だな。王族にいいように言われて」


「何を言っているのだ、スグ男爵!」


「だいたい、わしは王族が気に入らなかったのだ、資金力ではわしは伯爵並なのに、国王はわしを男爵止まりにした、その事からして気に入らなかったんだ」


何を言ってるんだ、この人。


「騎士グレン、助けましょう、このままでは」


「ジロー殿、いいから黙って見ておるのじゃ」


「しかし・・・」


「仮にも一国の姫君じゃ、護身術ぐらい心得ておるわい」


騎士グレンは動かない。


ルビーさんの魔法は範囲魔法だ、この場面では使えない。


ゲイルさんの足は無理させられない。


サーシャは矢をつがえて打とうかどうか迷っている。


俺の投擲は自信がない。


王女の目は死んでない、どうするつもりだ。


「とうりゃっ!」


あ、あれは!一本背負いだ!まさかの一本背負いを王女がかました!


テレビで見た事がある、足を払い腕を持って腰を曲げて背負い込む、間違いなく一本背負いだ。


「ぐはっ」


スグ男爵は地面に叩きつけられる、とても痛そうだ。受身もとれていないからなあ。


「ほれみい、サリー様の技が決まったわい」


え、もしかして王女様グラップラーだったのか?


「うぐぐ、おのれ、」


「メンデル、その剣を貸して下さい」


「は、サリー王女様」


サリー王女はメンデル子爵からロングソードを受け取った。


「スグ・オール男爵、そこに直りなさい! わたくしが父上に代わって成敗します」


「も、もはやこれまでか」


サリー王女は容赦なく剣を振り下ろす。


ザクッ


っと地面に剣を振り下ろした。


「え?」


「スグ・オール、あなたが操られていた事は気付いていました」


「サリー様・・・」


「今の一撃で剣が当たらなかったのは、わたくしの技量が未熟だったからです」


「王女様・・・」


「この事は父上にありのままを報告します、追って沙汰があるまで大人しくしていなさい」


「サリー王女殿下、わしは・・・わしは・・・う、う、うわああーー・・・」


スグ男爵はその場で泣き崩れて大泣きした。


やれやれ、これでようやく終わったか。



{シナリオをクリアしました}

{経験点1600点獲得}

{シークレットシナリオをクリアしました}

{3BP獲得  3SP獲得}

{スキル盾熟練を習得しました}



お、今回もファンファーレが聞こえて、女性の声が聞こえた。


何がきっかけで聞こえるようになるんだろうな、ようわからん。


とにかくみんな無事で良かった、何とかなった様だ。


体力的にもそろそろ限界だったんだよね。




おじさん、ついていけないよ










評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ