これからも私たちは
葵と付き合えちゃった。心が満たされ、身体が軽い。
だとしても寝不足だったからとしてもテンションおかしかったよね。……大胆すぎし、反省しないとなぁ。
それにしても一人でするのとは全然違った。あまり葵にエッチな子と思われたくもないし。ほどほどにしないと。
今ならなんでもできる気がする。私は携帯で電話をかける。
「もしもしもしも」
「こんばんは」
「寂しくて私の声聞きたくなっちゃった?」
「そうだよ」
「ふーん。そうなんだ」
「出かけたいところあるんだけどいい?」
すぐ本題に入るのは良くなかったな。
「いいよけど、それっていつ頃?」
「明後日ぐらい」
「明後日ね」
もう少しだけ葵の声が聞きたい。
「そんなうずうずしなくても気が済むまで電話するよ」
「ほんと!」
もう少しもう少しと延長が続き明け方まで話した。
電話を終わってから気づいたのだが、考え方によってはデートになるかもしれないという驚愕の事実。
しまったと頭を抱えたが諦めて、着ていく服装に頭を悩ませる。私が行きたい所のせいであまりガチ装備で行くのもはばかれる。
悩んだ末育英さんから貰った服装に落ち着いた。
待ち合わせ場所に十五分前に着いたが既に葵が待っていた。
「ごめん」
「いいよ、今来たところだし」
「……そう」
「その服郁恵さんからのだったよね?」
「うん、葵も……その……かわぃぃょ」
濃紺色のジーンズに白のトップスできっちりとした印象を覚える。あと女性らしさが強調されてるのが腹立つ、当て付けか? 声が最後方出てないし、恥ずい。
「ありがとう」
かわいい笑顔、浄化される〜。
その後待ち合わせ場所からバスに揺られて二十分ぐらいで目的地に着いた。
「ここって」
「そう、お墓」
山の方であるため空気が澄んでいる。ここに私の家族が眠っている。
「一度も来たことないんだよね、はは」
「……侑」
「まだ怖いから手繋いで」
スっと葵の手と私の手が絡まる。温かい、安心する。
この墓地の三列目の右から三番目のはず。おばあちゃんに聞いた場所の前に行くと石三と掘られたお墓があった。
「ここだね」
「うん」
草もあまり生えてはいない。おばあちゃんがこの間来ていたのだろう。
火を灯し、手を合わせる。
今までここに来れなくてごめんなさい。本当はもっと早く来た方が良かったんだけど、なかなか難しくてね。当初は寂しかったし、なんで生きちゃったんだろうって考えていたんだ。でもね、葵と出会ってからは前向きに考えれたし、毎日が楽しかった。葵ってのは隣にいる子で私がお付き合いしている子なんだ。それと……他にも話したいことあったけど、それはまた来た時に話すよ。今日が最後じゃないし、ちょくちょく来るよ。またねみんな。
「もういいの?」
葵がこちらを見ている。
「うん、これが最後って訳じゃないし」
「そっか」
「それと葵一緒に幸せになろうね」
「私も言いたかったのに」
「また今度ね」
「もー」
「帰るよ」
「はーい」
お母さんお父さん、幸せになってきます。
反省すべき点が多々ありますが、完結できて良かったです。来年ぐらいには新しいの書きたいなとは思ってます。最後まで読んでくださりありがとうございました。




