心の高鳴りに身を委ねて
考えてはやめ、また考えてはやめを繰り返していたら夜が、そろそろ明けようとしていた。
葵の誕生日にちょっとした失敗をしてしまい、それを挽回しようと必死に考えているがいいものが浮かばない。
まずいいものとはなんだろうか。条件は三つある。
一つ目は相手が喜んでくれるもの。次にに……、次なんてないね。おしまい。仰々しく言ったけどうしよう。
使いなくないけどプレゼントは私作戦。いや恥ずかしすぎる。あっ、でも求められるのもいいかも///。
この作戦でいっちゃうかな。可愛らしいの付けよ。
何を考えていたんだあの時の私は!! テンションが高まりすぎておかしくなっていたことは認めよう。だからとて、時間は巻き戻らない。クマった、クマった。
「侑なんかあった?」
「いえ何も」
「……そう」
台所の方に逃げ込む。片付けでもして気を紛らわせる。冷蔵庫の中に開いたままの缶が置いてある。グレープフルーツ味と書いてある。葵のかな? 後で謝ればいいか。一口貰っちゃお。なんだか体がポカポカしてきて、気分がいい。良いこと思いついた。葵がいるリビングに駆け寄る。
「今から葵のいい所あげます」
高らかに宣言した。
「え?」
「いつもご飯を美味しいって言ってくれる所、樹月さんとの時私の前に出て守ってくれた時、頼もしくてドキドキした。包丁持ってたからドキドキもするかー」
「侑ほんとになんかあったよね」
「何もないよ〜」
「熱でもある?」
「なにそれー」
葵が台所の方に向かってすぐに戻ってくる。
「ちょ、侑これ飲んだ?」
「うん。葵の貰っちゃった」
キャー、間接キスだ〜! 一人だけで盛り上がっている。
「もぉ〜、お母さんは」
「愛してるゲームしよ」
「脈絡!」
「葵、大好き! 愛してる」
「///」
赤らめてる葵も素敵。可愛い。葵が混乱している隙に口付ける。
「えへへ、葵とキスしちゃった」
「何しての!」
葵が普段も思うところがあるけれど、今日一段と色っぽく見える。なんだかもうどうなってもいいや。この気持ちを優先しよう。
葵をソファーに押し倒す。
「侑!?」
「葵、可愛いよ」
「侑ちょっと待って」
「ヤダー」
「せ……せめて私の部屋で」
「つれてって〜」
葵に手を引かれて、部屋に着いたら、今度は私が布団に押し倒された。
「……侑///」
「葵///」
その日私と葵の熱が交わった。
朝目覚めたら横に葵が居る。しかも服を着ていない。私もだが、昨日のことがゆっくりと思い出される。や、やらかした。
「侑?」
目を擦りながら、呼びかけきた。
私は滑らかな動きで土下座し、謝罪した。
「昨日は誠に申し訳ございませんでした。私が葵さんにした事は許されること」
葵がムキュっと私の頬を両手で抑える。
「私は嫌だったら受け入れないよ」
キュンと心を鷲掴みされた。
「もう一回しよ」
「朝はいやだ」
「え〜」
「それよりちゃんと言葉にして欲しいんだけど」
確かに勢いと正気ではない私だったからノウカンになるのか。
「私は明確に好きと思ったのは夏休みからだけど多分最初から葵に惹かれてた。だから……好きでした」
「私も侑のことが好き。私に欲しかったもの全部くれたから。これからよろしく」
「こちらこそ」
私たちは恋人になった。
どこまで書いてもいいのでしょうか。BANされたくない。




