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離れていても近くに感じてる

 最近侑と一層仲良くなれた。喧嘩をすることもあるけれどその度に私たちの距離が縮んでいると思う。

 以前なら家で抱きしめにいっても軽くあしらわれるてばかりだったが、今では学校でも多少は許してくれるようになった。

 このままいけば、私と侑が……。キャ〜! まだ気が早いかな? と色々な妄想を繰り返し、学校に遅刻しかけるのはいつもの事である。

 私は学校が、好きではない。侑がいるから行っているにすぎない。

 しかし、学校には私たちの時間を切り裂くものが多い、授業がその筆頭だ。席を移動できるものならまだ良いが基本的には動けない。放課後までいつもつまらない時間が長いことに飽き飽きしていた。



 携帯電話が震えたことで、何かしらのメッセージが来たことがわかり、目をやると

『授業は聞きなさい』

 侑からだった。物理的に距離があってもメッセージで、近くにいれる現代機器のありがたみに感謝した。

『面白くない』

『そういうものでしょ』

『えぇ〜』

 あえて反骨精神を出し少しでも侑とのメッセージの時間を伸ばそうと画策する。

『文句言わない』

『私は侑とこうしてる時間の方が楽しい』

『そう言って有耶無耶にしようとしてない?』

『してない、してない』

『ほんとか?』

 担任がこちらを見ているように思えたのでそろそろお開きにする。

『今日帰ってから膝枕してくれるなら頑張るけどなぁ〜』

『やっぱりしてるじゃん』

『今日は頑張れない』

『今回だけだよ』

『あざます』

 困ったなと言わんばかりの顔をしている侑を眺めながら喜びで舞い上がりそうな自分をなんとか抑えつける。



 帰ってからの膝枕は格別であった。しかも頭を撫でるオプション付きである。

「膝枕好きなの?」

「普通。好きになるほどしたことないからわかんない」

 今日から好きになりそう。普段人に触らせないような所に頭を置いて感触を楽しめるし、匂いも嗅げる。

 すぅぅぅぅぅと匂いを嗅ぐと侑が慌て始める。

「ちょっと匂いを嗅ぐな!」

「えぇ〜。こんなにもいい匂いなのに」

「葵どこの匂い嗅いでんの!!」

 頭撫でていた手が思い切り振り落とされる。

「あ、いた」

「二度としない///」

「ごめんよ」

「膝枕を含め私がしたことしていいから」

「それなら」

 その後侑にもっと恥ずかしい思いをさせられることなった。


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