ドキドキがとまらない
「いや〜濡れたね」
「しっかりね」
先程雨の中2人で走ってきたつけだろう。最初の方は気持ちよかったが、途中から重くなってくるしで、最悪だった。
「タオル持ってくる」
「はいよぉー」
服が重く、動きずらい。洗面所に向かうのにも一苦労だった。
「シャワー浴びたら?」
「そうさせてもらう」
「葵、聞きたいことがある」
「何〜?」
「他の服ない?」
「ちょ!?、服きてよ!」
「嫌だ」
葵が、私に渡してきた服は、あまりにもスカートが短い。スカートが、機能をしていない。私は、抵抗として、タオルを巻いているだけだ。
「さぁ、どうする。友達をこんな格好のままでいいの?」
「わかったから、持ってくるから」
急いで、葵が部屋に消えていった。どうやら今回は私の勝ちみたいだ。
さっきは凄かったなぁ。まさかタオル一枚で、出てくるなんて思いもよらなかった。と色々な想像をしていたが、携帯電話のアラームがなる。侑の帰る時間を知らせるものだ。前に一度、帰るのが遅くおばあちゃんが、心配していたことから、つけるようになった合図だ。
「侑そろそろ帰らなくていいの?」
「……」
と侑の方を見ると珍しい光景があった。それは、侑が寝ていた。今までこんなことは一回もなかった。
(侑が、ここまで疲れる事が直近にあったかな?)
と振り返っていると、思い当たることがあった。
テスト勝負だ。学校でも、普段より気合いが入っていたから、相当疲れていたのだろう。
「それにしても、寝顔って普段と雰囲気変わるんだなぁ」
いつもは、美人よりだけど寝顔は、大変可愛らしい。というより、年相応と言った印象を受ける。平生の彼女は、無理をして大人びているのかもしれない。もう少し、侑のお手伝いをしようと心に誓った。
侑に意識を向けると、本当に無防備で寝ている。イタズラできそうだ。侑に体を近付けたが、侑の顔も思っていたより、近くて驚くが、あまりの寝顔にうっとりしていまう。
無意識的な行動だった。私は侑に、口付けしていた。今自分がした行動に驚きなが、思いっ切り後ろに飛び退いた。その時に机にぶつかり大きな音が鳴った。
「……何かあったのおばあちゃん?」
といいながら目を擦りながら、侑が起きた。
「いやなんでも……おばあちゃん?」
お互いの目がしっかりと合った。侑の顔が、林檎より赤くなった。
「いや、家だと思って///」
「……そうなんだ」
「というより、私寝てたの?」
「うん」
「もう遅いしこのまま泊まっていく?」
「おばあちゃんが心配しそうだし、帰るよ」
「わかった」
と侑と話したが、普通通りに出来ただろうか。今も胸のドキドキが、止まらない。




