フレンチトーストを作ってみよう!
「どうしよかな」
私は今非常に悩んでいた。この前、葵にお願いしてバイトのヘルプを頼んだ。その事で、葵の希望を一つ聞くことにしたのはよかったのだが、一緒に料理がしたいと言われた。
おばあちゃんから教わっているので、色々作れるのだが葵とするとなると話は変わってくる。条件は三つある。
一つ、工程が多くないこと。二つ、一人の時に作れるもの。三つ、常備されている食材を使う。
どれも達成出来そうなものは、パッと浮かばない。
私は、郁恵さんに聞いてみることにした。
「という事なんですけど。何がいいですかね?」
「……そうねぇ。明後日くらいにはパンが安くなるからそれを使ったら?」
「それ、郁恵さんが売りたいだけですよね」
「ふふっ、なんの事かしら」
あまりにも白白しい。確かに、葵は朝はパン派だったはずなので、間違っていると言い切ることも出来ない。
「……そうさせてもらいます」
「お買い上げありがとうございます」
「ということで、今日は二人でフレンチトーストを作ろうと思います」
「おぉ〜!」
葵は、意気揚々と腕を上げて反応した。少し驚いたが、なんとか耐えた。
「なぜにフレトー?」
「簡単だから」
フレトーって何?私が知らないだけで、フレトーが主流の呼び方なの?
私が関係ないことを考えていると、葵が声をかけてきた。
「それだけ?」
「うん。それに炒飯の味付け失敗したとか言ってたから、これなら味の心配はないからね」
「ほぇ〜。そうなんだ」
では、調理開始だ。
葵には、口頭で説明していく。言われた通りにボールの中に卵を割って入れ、砂糖などを多少入れていく。
そのうちおばあちゃんから教わった料理をノートにでも書いて渡そうかなと、いつかの未来の計画を立てていく。
そうこうしていき、フレンチトーストは、完成した。
「侑、一つ確認しておきたいことがある」
「うん」
「私の事小学生か何かだと思ってる?」
「いやそんなことは思ってないよ」
「なら、心配し過ぎだよ」
私はでもと言いたい気持ちをなんとか押さえ込んだ。
「ごめん」
「別にいいんだけどね」
別にいいのなら何故わざわざ言ったのか。私の困惑が、顔に出ていたのか葵はすぐ様言った。
「侑に大切にされてる感があるからて言いたかったんだよ///」
「そうなんだ///」
お互い気まずくなり、フレンチトーストを食べ進めていく。
味の調整に失敗したのか、甘さが強かった。




