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二人でバイト

「それじゃ、よろしくね。葵ちゃん」

「はい、任せてくださいよ」

「心配になるからやめてよ」

「まぁまぁ」

 私は今葵と一緒にバイト先にいる。こうなった経緯は、朝まで戻る。



 今朝、郁恵さんから連絡が来ていた。


[叔母さんが体調を崩したため、人手不足になってるので侑ちゃんが良ければ、葵ちゃんを呼ぶことは出来ませんか?]


 郁恵さんには、色々と恩があるから出来れば何とかしたい。そう思い葵に声をかけた。

「葵、今日暇だよね?」

「そうだけど」

「じゃ、人手がいるから郁恵さんの仕事手伝ってよ」

 良かった、葵が渋りでもしたら今日の夜ご飯を人質とるつもりだったのだがそうはならなかった。

「いいよ、でも何すんの」

「知らない」



 ということがあったのだが、そんなことは置いといて、今回体調を崩しているのは、新崎商店の前店長さんだ。店長の座を引き渡したが、まだまだ元気だったので手伝ってくれていた。本人の意向もあったらしい。

「何するんですか?」

「とりあえず侑ちゃんがやってる事とかを葵ちゃんに教えてあげて」

「分かりました」

 先導して葵を裏に連れてった。

「まずは、品出し。ここにあるダンボールから出したりして」

 葵は、私が言うことをしっかりとメモしている。掛け声以外はしっかりしている。

「はい先輩!」

「先輩言うなし」

「いいじゃん、普段と違う感じあるし」

「そう?」

「働く女性ぽさがでてる。家では友達でもあるけど、お嫁さん感がある」

 お、お嫁さんってそんなことは無くはないのかな。

「……///」

「イチャついてないで、出できてくれない?」

 イチャつくって、そんなことより今は勤務中だった。

「すみません。今行きます」



 今日の分のバイトは終わり、今は葵と一緒に帰路に着いていた。空は、暗闇に覆われていた。

「なんだかんだあったけど、何とかなったね」

「まぁ〜、私ってスペック高いから」

 ドヤ顔で私の方を見てきたので、小言を言うことにした。

「活かせなかったら意味無いけどね」

「はーい、でも侑の新しい一面を見れたからお得感あるね」

「お嫁さんって言ってくれたやつね///」

「そうそう。そうなると私は夫になるのかな」

「さぁ?別にお嫁さんが二人いてもいいんじゃない」

「う〜ん、別にいいかもね」

「だね〜」

「侑、今日の晩御飯に?」

「野菜炒め」

「後に帰った方が作るってことで」

 そう言うと葵は駆け出した。私はそれを追いかけるように走り出した。

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