打ち上げと洒落込もう!
投稿遅れました。すみません。そしてあけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
「「ご馳走様でした」」
二人で片付け始め、一段落ついたところで、デザートの準備を始める。
「侑は、ショートケーキだよね?」
夜ご飯の食材は、昨日買っていたので、ケーキを買って帰ることになった。
「うん。それで、葵はホットミルクでいいよね?」
「Yes」
二人分のホットミルクを作って持っていく。
「ショートケーキ好きなの?」
「そうだよ、基本的にどこにでも売ってるから」
シンプルこそがいいのだ。一定の味の保証も、されている。
「少しちょうだい!」
「いいよ」
と私は葵に方に皿を渡そうとすると、止められた。
私が困惑していると、葵が口をこちらに向けてきた。
まさか、葵は私にあーんをさせようとしているのか?
ど、どうしよう。気持ちの整理が間に合わない。葵に、あーんをしたいかしたくないかで言ったら、してみたい。
葵の口に切ったケーキを持っていこうとしていると、緊張で手が震える。
ぎこちなかったが、葵に食べさせることができた。なんとかなったとほっとしたのもつかの間。
「じゃ、お返しにこっちのもあげる」
「え!?」
「嫌なの?」
「そんなわけないよ!」
「そう?」
「……うん」
やばい、勢いで了承しちゃった。
「はい、あーん」
心臓がバクバクと自己主張している。
食べてみたが、正直味なんて分からなかった。それっぽいことを言ってみる。
「甘いね」
「そうだね」
そこからずっと恥かしかった。
「葵は、クラスの方の打ち上げ行かなくて良かったの?」
「別にいいよ」
「そうなの?」
「侑と、二人でいる時間の方がずっと大事たがら」
「そ、そう///」
妙に、恥かしいことを言う葵に、私はずっと照れてばかりいる。
「そういうなら、侑の方こそいいの?」
「という?」
「最後の試合のMVPは、侑でしょ?」
「そうかな」
「そうだよ」
「だとしても私は参加できないよ。あの試合は葵のためだけに、勝っただけで、クラスのためではないし」
「ふーん、そうなんだ///」
「なので葵、私はあの試合頑張りました、だからご褒美が欲しいです」
「ご褒美?」
「そう」
ご褒美と言っているが、本当はもう一度葵に、抱きしめられたいのだ。
「まぁ、いいだろう!何をして欲しい?」
「私は、その……ハグをだね。して欲しいんだ」
「いいよ」
そう言って、葵に抱きしめられる。震える手で抱きしめ返す。
「葵、温かいね」
「侑の方が温かいけどね」
きっとこんなこと、想ってはいけないはずなのに、私は今、幸せだと感じてしまっている。




