表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/43

球技大会本番来たる!

 球技大会本番がやってきた。葵は、運動神経の良さとやる気を買われて、スタメンである。私はと言うと、やる気の問題で控えになっている。

「侑と一緒にやりたかった!」

 ムスッとし、私に不服であると主張してくる。

「まぁ〜、やる気の問題よ」

「やる気出すって言ったじゃん!」

 確かに言ったのは、覚えている。しかし、思ったより、メンバーのやる気が凄かったので、臆してしまったのだ。

「私よりやる気があったってこと」

「でも……」

 私は葵の肩にそっと手を置き、少し意地悪な言い方をしてみる。

「そんなに納得がいかないなら、葵がスタメンの誰かを怪我さしたら」

 流石の葵も、言い返せないの黙ってしまう。勝ち誇った気でいると、横から不穏な言葉が聞こえた。

「誰を蹴落とせば……」

「葵!冗談だから!真に受けないで!」

 と急いで、訂正する。

「わかってる」

 と言いながら考える事をやめない葵を試合が、始まるまでなんとか説得し続けた。



 試合は、順調に勝ち進み決勝まできた。試合内容としては、葵が目立っていた。さっきの説得の際に私の分も活躍してねと言ったことで、第一試合から、活躍しまくりだった。途中体力的な問題で、危なかったが、クラスの人たちも、上手だったので、難を逃れた。次の相手はバスケ部が多いチームだが、白熱した試合をすることが予想される。まぁ葵なら勝つだろうと甘く考えた。

 試合が始まると葵に、対するマークがきついように感じた。今までの活躍からしたら、普通だが、それは常軌を逸しているようにも思えて仕方なかった。思えば、先の試合で見かけた時の目は、攻撃的な目だった。私はその時、バスケ部より活躍してるから負けてられないぐらいだろうと考えていたが、私の予想より深刻なものだったかも知られない。

 そして、事件が起きる。葵と相手選手が、リバウンドボールの競り合いで接触した際に足首を怪我してしまった。

「葵、大丈夫!?」

 と同じチームメイトも寄ってきた。

「大丈夫だよ。少し痛かっただけだから」

 と立ち上がろとしたが、痛みが酷いのか顔を顰め、座り込んでしまった。

 相手選手に抗議に行こうと顔をあげると、接触した選手が、ざまぁみろと言わんばかりの笑みを浮かべていた。

 私が、そっちに意識を逸らしている間に、味方サイドでは、交代しようと話を持っていっていたが、葵がそれを良しとしなかった。

「侑を出したくない」

 葵の言った言葉で、すぐさま意識を葵に戻す。チームメイトが、理由を問いただそうとしても沈黙したまま話そうとしない。どうして私を出したくないのかも、予想はできる。けどこのまま甘えているつもりは無い。

「葵、私と代わって」

「でも……」

「いいから代わって」

 と語尾を強めて言うと、引き下がりたくはないという態度をとる。

「今度は葵が、私の活躍を見ててよ。絶対優勝させるから」

  「……約束だよ」

「もちろん」

 葵に怪我をさせた相手をこのままにしては置けない。私の全身全霊持ってしてもこの試合を勝って球技大会を終わらせる。そうして覚悟を決め、コートに足を踏み入れた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ