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第91話 糸と毒を組み合わせる

 「どういうことリスタ? 洗脳されてるって」

 

 「剣を交えて分かったことなんだが、クルスの剣には龍力と闇が混じっていた。恐らくローズに洗脳されたのだろう」

 

 クルスはローゼの龍力で思考能力も操られているのか。

 

 確かにクルスの行動には無駄な部分が多々あった。

 

 するとローゼが拍手をして私たちにの所に来る。

 

 「あははは! クルスやられちゃったかー! でもあんま強くなかったし当然か!」

 

 それを聞いたリスタは剣をローゼに向ける。

 

 リスタの目からは殺意が溢れている……その目には迷いはないといった意志が感じられた。


 リズ達もボロボロになりながらも武器をローゼに向ける。


 流石に戦闘が続いたせいかリズ達の体は限界を迎えている。


 これ以上は戦わせられない......。今この場で戦えるのはリスタと私だけだ。


 私はクルスを安全な場所に移動させたあと、立ち上がり戦う準備をする。


 リスタ達も戦闘態勢を維持したまま待機している。するとローゼが口を開く。

 

 「王国最強の2人を相手するなんてきついなあああ!」

 

 するとローゼは影を操り、四方八方に散らせる。影は私たちに襲いかかってくる。

 

 「一閃」

 

 リスタの一撃が影を切り裂いていく。


 凄まじいほどの魔力を剣に流し込み、影が切り裂かれる。


 だが、影の数が多すぎて全てを防ぎきることが出来ない。


 するとローゼが笑いながらスキルを発動する。

 

 《暗魔龍爪!》

 

 すると影が龍のような形状になり私たちに襲いかかる。


 するとリスタが私に向けて叫ぶ。

 

 「ラゼル! 私がこの影を防ぐから攻撃に回ってくれ!」

 

 私はリスタの指示に従い、攻撃に回ることにする。

 

 《毒糸ッッ!》

 

 私はローゼに向けてスキルを発動する。

 

 先ほど魔物を倒すために使った技だ。


 糸と毒を組み合わせて強化し、放つというもの。


 毒を付着させているので食らった相手を溶かすことも出来る。

 

 そして私は魔物に使用した技と同じように数発の毒糸を発射する。


 その毒糸を見たローゼは焦った顔になる。

 

 ローゼは手から影の龍力を放出し、糸を消滅させようとするが、糸に触れた途端影は溶けてしまう。

 

 この糸なら影だろうと切り裂くことが出来るみたいだ。


 私は毒糸の量を増やし、広範囲に展開していく。


 そして動けないローゼに向かって発射していく……。


 ローゼは何かをしているように見えるが防ぐことが出来ないようだ。


 そのまま私の毒糸はローゼの体を捉える。


 そして毒糸はローゼの体を拘束する。


 ローゼの体に防御魔法が掛かっているが溶けはしない。


 だが体が麻痺しているのかローゼは身動きが取れなくなる。

 

 「今よリスタ!」

 

 「ラゼル、よくやった」

 

 その瞬間リスタは剣を空天に向けて掲げ、スキルを発動する。

 

 《剣聖》のスキルによってさらに剣は赤く光り輝き、周りが明るくなるほどになっていた。

 

 リスタの剣には凄まじいほどの風が集まり始める。


 おそらくスキルによる一撃なのだろう。


 空間に歪を作りながら一気に魔力が広がっていく。

 

 「ま、待ってえええ! 私はヨルフに龍力を貰っただけなんだよ! だから許してよおおお!」

 

 ローゼは命乞いをしてくるがリスタは剣を構え、ローゼにこう叫ぶ。

 

 「悪行をした者にはそれ相応の裁きがある。そしてそれは死だ」

 

 「まっ......」

 

 《紅炎の剣》

 

 剣を振り下ろすと同時に凄まじいほどの風の斬撃が放たれる。

 

 赤く輝き始めた紅炎が空高く昇ると一瞬でローゼに襲い掛かり、凄まじい爆風を生み出しながらローゼの体を呑み込んでいくのだった。


 ローゼを包み込んだ紅炎は容赦なく燃え続け、ローゼの体を灰に変えていく。


 そして跡形もなく消え去った。

 

 「終わったな......」

 

 リスタは剣をしまい、私の元に歩いてくる。

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