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第79話 モンスターがあまりいないわね

 「A級のモンスターがあまりいないわね」

 「うん、簡単には見つからないか~」

 「まあ気長に探していこうぜ」

 

 案の定、王国ではあまり上位のモンスターはあまり出てこなかった……。

 だがそれは他の選手も同じ状況だろう。だからこそ焦らないで行動をしていかないとね。

 

 「今は下級のモンスターを討伐していったほうが良いよ、高ランクのモンスターがいない以上、探しても時間が掛かるし体力にも限界が来るわ」

 

 リズ達が慌てていた私はそう言うと続いてリズ達も相槌を打つ。

 

 「よし、それじゃあ近くの森に行って低級のモンスターを狩ろう!」

 「そうだな! 少しでもポイントを稼いでいかないとな」

 

 そうして私達の行動指針が一致し近くの森に向かう。森では上級モンスターはあまりいないが下級のモンスターが大量に存在していた。

 やはり試合の前哨戦ということもあってその方がやりやすいだろう。私たちは森の奥に行き歩いているとモンスターが現れ始める。

 

 「出たわね! 皆やるよ!」

 

 私たちの前に現れたのはゴブリンとスライムの群れだ。

 

 ゴブリンとスライムは共に下級モンスターだがゴブリンに関しては人でも倒せる敵ではある。

 だが如何に弱い敵とは言え数がそろえば驚異と成りえるのではあるが……。

 

 私達4人は臆すことなく戦いを始めた――――。

 

 「バーチカルッッッ!」

 「ギガントインパクトッッ!」

 

 2人の剣技がゴブリンとスライムを一斉に切り裂く。あれほどいたモンスターたちを素早く倒すことが出来るのは複数戦に慣れているからだろう……。

 ちなみにレズリタと私は魔力を温存したいがため戦闘に参加しないつもりだ。もし上級モンスターが出たときに戦闘に出られるように体力を温存しておきたいという判断でもある。そのため2人の様子を見るだけに留めているつもりだ。

 

 「やったわね! いい動きだったよエリック!」

 「リズもな!」

 

 そう言い手と手をお互いに合わせる2人は何だか姉弟のようで微笑ましいな……。そう思いながら2人を見つめているとリズがハッとした顔でこちらを向き照れくさそうにする。

 そんな光景がおかしくて笑ってしまった私である……。そして私たちは森にいるモンスターを一掃した後森から出る。

 

 「結構ポイントが溜まったんじゃない? 順位を見てみようよ!」

 

 リズがそう言うとレズリタはポケットから魔法鏡を取りだす。

 この魔法鏡は事前に運営側から選手全員に渡されていた魔道具である。

 レズリタが魔法鏡に手を触れると一瞬にして風景が変わり順位表が現れる――――。

 

 順位表の中には三人のチーム名があるはずだ。

 そして順位を確認せずに現在位置に目を向けて私達のパーティー名をを探す。

 そしてとうとう発見するのであった。

 

 私達”龍“のパーティーは2位につけていた……。

 思っていたよりもかなりの高順位で嬉しくなる。

 

 「一位はドラゴンの翼か......どこでモンスターを見つけてるんだろう?」

 「俺たちが今いるのは王国南部だ。南部にはモンスターが多いって聞いたがな......」

 

 どうやら私達は現在一位のドラゴンの翼には負けているらしい。

 流石に森にこもっていては仕方ないとは言えこの差は結構痛いかもしれない……。

 

 それに加えてスライムやゴブリンじゃあね……。まあまだ大会が本格的に始まって数時間、順位を変える可能性はいくらでもある。

  この祭りを中心に据えられたギ王国南部の都・リザース……そこでは現在大会初日とあって物凄い活気に溢れている。

 元々王国南部はモンスターが多いことで有名だったらしい。その関係で今回のような祭りを催すことで毎年大盛況なのだ。

 

 「まだまだモンスターを探すよ!  少しの差で順位が変動するからね」

 

 リズの言葉に皆して頷くと私達はモンスターを探し続けるのであった。

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